7日、桜井充財務副大臣は2010年度補正予算案に、子宮頸がんワクチンの無料接種実施のための費用を計上することを表明した。乳幼児の細菌性髄膜炎の原因となるインフルエンザb型菌(Hib)ワクチンについても同様の予算措置を講じる方針。
福岡県医師会の原口宏之理事は本紙の取材に対し「ヒブワクチン接種の効果は約3年で出始めるだろう。93年にワクチンを導入したデンマークでは07年の細菌性髄膜炎の発生数がゼロになった。
現在、日本では年間約1000人の乳幼児が細菌性髄膜炎を発症している。そのうち約10%が死亡、約25%が重篤な後遺症(発達障害、てんかんなどの脳障害)に見舞われている。約60%はHibが原因菌とされておりワクチン接種無料化によって、日本でも近い将来、乳幼児の細菌性髄膜炎発症を抑えることが可能になるだろう」と語った。