コラムニストの憂鬱

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 入社して4ヶ月。コラムニストだった編集長から言われた「あなたもコラムニストになりませんか」の言葉に背を押され、奮闘する新人の一喜一憂をつづります。

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 ある日、背後から近づいてきた編集長が突然こう言った。「コラム、書いてみませんか」。

 私は新聞記者歴が長い。「○○さんが〜」「団体△△が〜」という文章は数多く書いてきたが自分が主語になる文章はほとんど書いた経験がない。当然コラムを書けと言われても、書ける気がまったくしないのだ。

 薄ら笑いでお茶を濁そうとする私に、編集長が追い打ちをかけた。「取材先に到着するまではコラムニストの目で周りを見て歩きなさい」。

 翌日、取材先に着いたのは約束の1時間前。そして思い出した。編集長のあの言葉を。もう到着してしまっているが、取材までの1時間、私はコラムニスト(になったつもり)の目で、周囲を歩き回ることにした。

 そんな時に限って外は風がビュービュー、粉雪がちらつく。それでも私は歩く。だってコラムニストにならなくちゃ。ところがその日の取材のことが不安になってくる。取材相手の先生の経歴を頭の中で反すうする。どんな先生だろう、怖いかな、緊張する! などと思い始めたら、もう周囲の景色も人も目に入らない。コートのポケットに手を突っ込んで、ひたすら前を見つめ、ぐるぐる歩き、ぐるぐる頭を巡らせる。雪も風もどんどん勢いを増す。もはやコラムニストの目どころではない。

 そうしているうちに取材の時間になっていた。私は、悟った。コラムニストへの道ははるかに遠い。でも、思った。新しいことに挑戦しようとすることは、なんだかとても楽しいって。 (小鉢)


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