京都第二赤十字病院 小林 裕 院長

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住民の安心支え歴史を刻む第二日赤

【こばやし・ゆたか】 1980 京都府立医科大学卒業 同第一内科研修医 1997 同講師 2006 京都第二赤十字病院内科副部長2008 同内科、血液内科部長 2013 同副院長 2017 同院長

◎高度急性期へかじ切り

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 当院は、地域住民の声で存続してきた病院。1912(明治45)年に京都府庁内に作られた救護所が始まりで、京都の赤十字の発祥の地です。

 昭和初期、今の京都第一赤十字病院が新築され、ここは廃院になる予定でしたが、住民の要望で数人のスタッフが残り、それが発展して今の形になったのです。十数年前、隣接する小学校跡地に増築する際も住民の方々の後押しがありました。

 そんな経緯で、当院は地域のかかりつけ医としての役割も担ってきました。しかし数年前、国から推進される病院の機能分化に伴い、高度急性期に特化する方向へかじを切ったのです。

 1年前、私が院長を引き継いでからも、機能分化を推し進め、今年度はさらなる外来の縮小、入院診療の充実を図っています。併設する救命救急センターは、いつでも頼れる存在として周囲の医療機関に認識されています。

 今後も救急医療を中心に、がん診療、斜視や鼻疾患など特殊な専門領域の診療を加えた3本柱でいこうと考えています。

◎救急を2交代制に

 救急車の受け入れは年間7000〜8000台ほど。救急医12人を中心に対応しています。今年度の途中に目指しているのは、救急科の2交代制です。24時間365日体制でファーストタッチは必ず救急医、その後を内科・外科系の医師が支援するシステムに変えていければと考えています。

 ただそれを継続するには救急医14〜15人は必要で、その確保をどうするか。新専門医制度で、救急医をどれだけ養成できるかという問題もあります。一番、頭を悩ませている点ですね。

 救命救急センターでは多くの重篤疾患に対応しますが、多発外傷や事件がらみ、例えば刺創や銃創といったケースも。最新の知識や技術を得るためには海外研修が必要で、その間1人減るので現場は大変ですが、常に技術を革新していかないと先へは進めません。

 脳卒中など神経系統の疾患も多いので、神経内科や脳神経外科の医師数確保も必要です。SCU(脳卒中ケアユニット)も開設に向けて準備中です。

 がん診療に関しては、昨年度、「がん診療推進室」を開設。各診療科が横断的につながりやすくなりました。がん治療は経済的にも大変ですし、働きながら治療する患者さんも増えています。看護師やソーシャルワーカーなどのチームでフォローしつつ、地域の開業医や施設ともコミュニケーションをとりながら、がん患者さんの生活支援を充実させていく予定です。

 これはがん診療だけでなく医療全体においても大切なことです。病院のみで完結せず、地域全体で患者さんを支える、しかも医学的なことに限らず、社会的なことも含めてケアする枠組みを構築できれば、と思います。当院は地域の中核病院ですから、今後も病病・病診連携を進めながら、中心となって患者さんのメリットを一番に考えた地域連携を進めていきたいと思っています。

◎新病院建設に向けて

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 小学校跡地の病棟は築十数年ですが、それ以外は1960年前後に建てられています。狭隘(あい)なこの地で病院を分断する東西の通りをまたぎ、その時々に応急的に増改築を繰り返してきました。その結果、動線などの効率が悪く、患者さんにもご迷惑をおかけしています。

 さらに赤十字病院として災害救護は大きな役割です。災害時にも機能できる耐震設備の整った効率良い新棟建設が急務です。

 そのためには、医療と患者さんを第一にしながら、いかに工夫して建築費を生み出すか。各職種の業務分担を見直し、医師の働き方改革も見据えながら組織改編などを進め、経営もさらに改善させなければなりません。定年まであと7年。それまでになんとか第一期工事に着手できればと、構想しているところです。

京都第二赤十字病院
京都市上京区釜座通丸太町上ル春帯町355-5
TEL:075-231-5171
https://www.kyoto2.jrc.or.jp/


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