地方独立行政法人長崎市立病院機構 長崎みなとメディカルセンター 兼松 隆之 理事長・院長

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世界水準の病院づくりを目指す

【かねまつ・たかし】
1971年長崎大学医学部卒業、九州大学医学部第二外科入局。九州大学医学部第二外科助教授、長崎大学医学部第二外科教授などを経て、2012年から現職。

 2016年に新病院が完成し、リニューアルオープンを果たした「長崎みなとメディカルセンター」。目指すは「世界水準の病院づくり」だと、兼松隆之理事長・院長は語る。

兼松理事長2.jpg

―病院の沿革と現況は。

 当院は1941年に設置された「小倉陸軍病院分院」を前身に、1948年「長崎市立市民病院」として開設しました。その後、長らく「市民病院」の名前で長崎市民の皆さんに親しまれてきましたが、2012年に運営形態を長崎市から「地独立行政法人長崎市立病院機構」へ移行。成人病センターの統合、新病院のグランドオープンなどを経て、2017年4月に「長崎みなとメディカルセンター」に名称を変更しました。

 地域の医療にニーズに応えるために2013年度以降、脳神経外科、臨床腫瘍科、心臓血管外科、救急科、血液内科、眼科、腎臓内科、新生児内科を新設および再開しました。現在、病床数は513床。35の診療科に1063人(うち医師数104人)のスタッフが在籍しており、地域の中核病院としての役割を果たしています。

―長崎みなとメディカルセンターの特色は。

 当院が特に力を入れている4本柱が、「救急医療」「高度・急性期医療」「小児・周産期医療」「政策医療」です。住民の医療ニーズに応えながら、これらを診療の柱として据えることで、存在感のある病院になることを目指しています。

 「救急医療」では第二次救急医療機関として、救命救急センターの開設を目指し、重篤な救急患者を時間体制で受け入れています。救急科および各診療科の医師、スタッフの連携により、2011年に2003件だった救急車の搬送件数は、2017年には4538件と、2倍以上に増加しました。

 「高度・急性期医療」では特にがん、循環器、脳血管疾患の診療に重点を置いています。がん診療では、長崎県で唯一、高精度の放射線治療装置「サイバーナイフ」を導入して、頭頸部がん、肺がん、肝臓がん、前立腺がんなどの治療に用いています。正常組織を保護しながら、高線量のエックス線を腫瘍に集中照射できるので、患者さんの身体への負担は少なくて済みます。

 「小児・周産期医療」は産科、婦人科、小児科、新生児内科が連携して、リスクの高い妊娠・出産に対する医療と専門的なケアを行っています。

 「政策医療」では結核、感染症医療に対して専門病棟を用意し、常に万全の態勢で備えています。

―今後の抱負を。

長崎みなとメディカルセンター外観.jpg

 独法化にあたっては、全職員に分かりやすいキャッチフレーズが必要だと考え、2013年に「7つの階段を登ろう!」という目指すべき方向性を示しました。

 1段目から順に、1揺るぎない土台を作る、2市民に寄り添う病院となる、3〝顔の見える〞病院となる、4長崎県内でトップの病院となる、5九州を代表する病院となる(トップ以内)、6日本のトップレベルの病院となる(同)、7世界に通用する病院を目指す、となっています。

 4~6段目は、数値目標であるため、ハードルが高すぎるのではないかという懸念もありました。しかし、急性心筋梗塞に対するPCI(経皮的冠動脈インターベーション)などのDPCコードの件数で、本院の実績が2012年度に全国254位だったのが、2015年度には全国8位、九州2位、長崎県1位となり、目標に掲げていた数値をクリアできたので、決して無理な目標ではありません。

 7段目の「世界に通用する病院」については、現在「国際病院評価機構(JCI)」の認定取得を目指して、受審の準備を進めています。今後も全職員を挙げて、さらなる改善に取り組んでいきたいと思います。

地方独立行政法人長崎市立病院機構長崎みなとメディカルセンター
長崎市新地町6-39
TEL:095-822-3251(代表)
http://shibyo.nmh.jp/


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