藤沢市民病院

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7月 グランドオープンー急性期医療の機能強化

 1971年に開院し、3年後に50年を迎える藤沢市民病院。2012年から6年余りをかけて進めてきた病院の再整備事業がいよいよ大詰め。湘南東部医療圏の急性期医療を支える機能を強化し、7月にはグランドオープンを迎える。

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病院の柱となる救命救急センター

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西館・救命救急センター(左手前)と新東館(右奥)

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外来フロア。主な外来機能を1・2階に集約した

◎新東館は8階建て免震構造を取り入れる

 藤沢市は人口約43万人、高齢化率24.2%(2018年5月1日現在)。湘南地域の中核都市として人口増が進む。藤沢市民病院は35診療科、536床(一般病床500床、救命救急センター30床、感染症病床6床)。2000年に県内初の地域医療支援病院として承認されたほか、地域がん診療連携拠点病院、災害拠点病院、小児救急医療拠点病院などの指定を受け、地域の基幹病院としての役割を担っている。

 「再整備のきっかけは建物の老朽化や狭あい化」と語ったのは3月末まで事業を進めてきた仲野明前院長。特に旧東館は建築から40年を経ており、急性期医療に必要な機器の大型化などに対応するのが難しくなっていたという。

 そこで、新東館と別館、救急ワークステーションを新築。エネルギー棟、1989年に増築された西館、2006年に開設された救命救急センターなどを一部改修した。

 再整備事業の中心となる建物は8階建ての新東館。鉄筋コンクリート造り、延べ床面積約3万㎡の建物で、呼吸器内科などの内科系、消化器外科などの外科系といった外来機能をほぼすべて同棟の1・2階に集約し、患者の利便性を図った。3階にはCTなどの検査室を配置。4階には講堂などを設け、6〜8階は病室としている。

 病室は個室、多床室とも従来の1.6倍ほどの広さに拡張。LED照明や、空調用高効率モーターを導入することで省エネルギー化にも取り組み、地球環境に配慮した。内装には落ち着いた色を取り入れているという。「患者さんの療養環境の充実」を目指すための配慮だ。

 災害時には災害拠点病院として十分な医療活動ができるように免震構造を採用。河川の氾濫などによる浸水の可能性を考え、地下階は造らず、1階には電源設備や放射線機器を設置しなかった。新東館は2015年に完成、同年9月から一部が活用されている。

 そのほか、救急対応の充実を目的とした「藤沢市消防局救急ワークステーション」を西館隣に新たに設置。救急車1台を配備し、救急隊員が24時間常駐する体制を整えた。

 ワークステーションからの救急出動の際には、必要に応じて同院の医師が救急車に同乗。迅速な治療開始で、小児を含め地域住民の救命率向上が期待できるという。

 2016年からは新東館のエントランスホールなどの建設や、旧東館の解体、外構工事などが進められてきた。病院の玄関口も整備され、バスが乗り入れるようになったため、患者の利便性が向上した。

◎診療体制の充実へスピードを持って

 診療の柱は「がん」「救急」「小児」。再整備と同時に、この三つを軸とした診療体制の充実なども図っている。

 今年4月には外科治療を専門とする医師を充実させるなど、救急医療を強化。がん治療においては、最新の放射線治療機器「Varian True Beam」を導入したほか、乳腺外科も開設した。

 「スピード感を持った運営を可能にするため『公営企業法の全部適用』への移行も視野に入れている」と話していた仲野前院長から、病院運営のバトンを受け取った常田康夫院長は「再整備に向けた職員との議論の積み重ねがあり、今がある。グランドオープンは感慨深い。今後も、患者さんや職員にとって優しい病院を目指し続けたい」と話した。

藤沢市民病院
神奈川県藤沢市藤沢2-6-1
TEL:0466-25-3111(代表)
http://www.city.fujisawa.kanagawa.jp/hospital/


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