あけぼの福岡 代表 深野百合子
新年おめでとうございます。
私は乳がん患者からの相談をたくさん受けています。少し前までは、治療の悩みや体験者と話がしたいとの相談が多かったのですが、最近では、検診のこと、心の問題、就労や経済的な相談、終末期を迎えた人の相談などもあり、多岐にわたり、患者会では対応できない相談も増えております。そういう場合には、がん診療拠点病院のがん相談支援センターを紹介していますが、病院によって格差があるのが現状です。相談しても問題が解決せず、別の病院のがん相談支援センター(患者間で評判の良い病院)を紹介して、やっと解決した例もあります。
全国に400のがん診療連携拠点病院にがん相談支援センターがありますが、がん患者の悩みを「ワンストップ」で解決していただけるサービスの確立が必要だと思っています。何よりもがん患者が一人で悩まず公的な相談機関や患者会などで気軽に相談できる仕組みを、医療機関や行政だけではなく、患者団体やマスメディアを巻き込んだ地域全体で考えて作って欲しいと思います。
今年も、悩める乳がん患者さんのオアシスになるような活動を続けます。