目からウロコのカメラうんちく
今回は写真の上手な撮り方を、初心者にも分かりやすく説明します。
カメラの値段
高価なカメラだからいい写真が撮れるわけではありません。24色の色鉛筆を揃えた絵心のない人と、1本の鉛筆を握ったゴッホと、どちらが上手に絵を描くでしょう。
たくさん撮る
デジカメの最大の恩恵は、残メモリーのある限り、バッテリーの続く限り、何枚でも撮れるということです。フィルムカメラの時代にはプロにしかできないことでした。
カメラを構える
デジカメは軽量なだけに、指の力でシャッターがぶれてしまいがちです。両ひじを身体につけて息を止め、両足を斜めに開いて「人間三脚」になるか、壁や椅子に身体の一部を預ければいいでしょう。
一歩前へ
戸外で友だちを撮ったら、思ったよりも小さく写っていたことがよく起るのは、人の目は被写体だけを大きく見る癖があるから。「一歩前へ」をお忘れなく。
その場の光を使う
フラッシュを使わない方が味のある写真が撮れます。フラッシュを使う場合は、シンクロ撮影か暗闇のどちらか。通常はオフで。
手の処理
両手がだらりと下がった写真は元気さに欠けます。ｖサインのほかに、そばにある物（たとえば柱やバッグなど）に手を添えるだけでずいぶんいい写真になります。
相手を好きになる
あなたを嫌っている人があなたの写真を撮ったら、変な顔に写ります。それは相手の心に、あなたの顔が醜く投影されているので、それと同調した時にしかシャッターを切れないからです。だから逆に、あなたのことを好ましく思っている人があなたを撮ったら、思いもよらずいい表情になっているはずです。では初めて会った人を上手に撮るにはどうしたらいいか。それはカメラを構える前に自己暗示をかけて、相手を好きになることです。
トリミングと組写真
撮った写真は、不要な部分をカットしたり、何枚かを組み合わせて一つにすると面白さが増します。トリミングとか組写真とか言います。
縦位置と横位置
カメラを縦に構えた方が広がりを感じさせることがあります。筆者は縦位置の方が好きですね。
見えないものを撮る
日傘をさして首のあたりを拭う女性を撮れば夏の暑さ、コートのえりを合わせて背を丸めたサラリーマンの姿なら、極寒の冬を写すことが出来ます。
撮らずに撮る
朱く輝く少女の顔を撮ることで間接的に夕日を撮るとか、爆笑している観客にカメラを向けることで、ステージの様子をうかがわせるなどは、ずいぶん昔から行われてきたテクニックです。
これらについては九州医事新報の編集部ブログにサンプルをいくつか載せておきました。興味があればご覧下さい。
