接種後に死亡例が相次いで報告されたことから3月4日以降一部接種が見合わせられていた小児用肺炎球菌ワクチンとヒブワクチンの接種について、厚生労働省は29日専門家会議が安全性を認めたことを受け、4月1日から再開すると発表した。
これらのワクチンは一定間隔で複数回接種するため見合わせによって中断されたケースも想定されるが、厚生労働省は期間が空いても効果には問題がないとしており、早めの接種を呼びかけている。
同時接種については以前注意が必要で、以下のような通知がされている。
- 小児用肺炎球菌ワクチンとヒブワクチンについては、同時接種により短期間に効率的に予防効果を獲得できるメリットが期待されると同時に、それぞれ単独接種が可能であることを示した上で、同時接種を行う場合には、その必要性を医師が判断し、保護者の同意を得て実施する。
- 重篤な基礎疾患、例えば重篤な心疾患のある乳児については、髄膜炎等の重傷感染症予防のためにワクチン接種が望まれるものであり、状態を確認して慎重に接種する。その際、単独接種も考慮しつつ、同時接種が必要な倍には医師の判断により実施する。
厚生労働省では接種再開に伴うリーフレットやQ&Aを作成しホームページで公開している。各医師会のホームページからもアクセス可能。