医療の安全について考える第9回日本予防医学リスクマネージメント学会学術集会が九州大学百年講堂で3月17~18日の2日間開催された。東日本大震災から約1週間後の開催となったため一部プログラムが変更されたが、安心・安全な医療を提供する為に様々な題材を取りあげ講演・シンポジウムなどが行われた。講演の中から、院内感染についてと、医療事故後の対応について紹介する。
第9回 日本予防医学リスクマネージメント学会学術集会 記事一覧
- 【会長挨拶】九州大学大学院医学研究院 麻酔・蘇生学分野教授 外 須美夫 会長
- まずは、東日本大震災で被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。この時期の学会開催に際し、中止ということも考えました。しかし、学会の趣旨が予防医学・リスクマネージメントであり危機管理を考える学会であるということ、参加者に九州の...
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- 【シンポジウム1】医療事故への対応 -職員保護の立場から-
- 社会保険相模野病院 内野 直樹 病院長 まず、医療事故とは何か考えたときに被害者や加害者という言い方をされるが、私は加害者という言葉にあまり納得していない。真面目に働いていた職員がある日突然加害者とされ民事・刑事で追求を受けることが...
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- 【基調講演】院内感染・医療事故に対する札幌医科大学病院の取り組み
- 札幌医科大学 島本 和明 学長 札幌医科大学付属病院の感染対策組織は、基本的に病院長の下で院内感染防止委員会(ICC)が管理し、実際には感染制御部ICTの管理下においてリングドクター・ナースや病院職員とともに管理している。状況が起きると...
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- 【東日本大震災関連講演】原子炉の安全性
- 九州大学大学院工学研究院エネルギー重子工学部門 守田 幸路 講師 日本はエネルギーの輸入依存度が非常に高く、原子力を国産のエネルギーと見なす場合は一次エネルギーの82%、含まない場合は96%を輸入に頼っています。主要国の一次エネルギーを...
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