動脈硬化性疾患の包括医療 =ガイドライン2012=

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第44 回 日本動脈硬化学会総会

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新吉塚病院 佐渡島省三院長

野村克也さんが講演、西城秀樹さんはパネリスト

7月19、20日の2日間、福岡市中央区のヒルトン福岡シーホークで第44回日本動脈硬化学会総会・学術総会が開催された。

会長の佐々木淳=国際医療福祉大学大学院教授は開会のあいさつで「メインテーマは『動脈硬化性疾患の包括医療=ガイドライン2012』とした。動脈硬化は多因子によって進展し、心筋梗塞や脳梗塞などの発症原因になる。血清LDLコレステロールは動脈硬化の主要な危険因子であるとともに、本学会の講演者の1人、株式会社バイオファーム研究所の遠藤章所長が世界に先駆けて開発したスタチン系製剤により、冠動脈疾患発症リスクの低下のみならず、総死亡率の抑制が可能であることも確立されている。今後、さらに動脈硬化性疾患を予防するためにはLDLコレステロール以外の危険因子を改善することが重要となる。そのためにも各会場で積極的な議論をしてほしいい」と話した。

各会場では「明日へのシンポジウム」と題して動脈硬化の最新の研究が紹介され、参加者・研究者間で活発な議論が行なわれた。そのうちの「動脈硬化性疾患と抗血栓治療法=最近の進歩と問題点」では、座長の鈴木宏治鈴鹿医療科学大学教授が「動脈硬化性疾患の最大のイベントたる血栓症は、世界の死因のトップを占めており、生活習慣病の増加と共に患者数は増加していると同時に、いわゆる静脈血栓症や心原性脳塞栓症も増えている現状をふまえ、今回のシンポジウムを企画した」と語った。 

20日には特別講演で、東北楽天ゴールデンイーグルスの名誉監督、野村克也さんが「弱者の戦略」を話した。800人収容の会場はほぼ満席。「なんで私がここに呼ばれたかわからないし、ためになる話も、面白い話もできない。でも私から野球をとったらゼロだから、あまり報道されていない野球界の話でもしたい」と、選手兼監督を務めた現役時代や楽天監督就任から退任までの経緯などを皮肉を交えて語り、野村節の健在さを見せた。

別会場での市民公開講座「健康寿命を延ばすために!今日からできる心臓病と脳卒中の予防と対策」には歌手の西城秀樹さんが参加したこともあり、会場は市民400人の熱気につつまれた。

事前に会場から寄せられた「糖尿と診断され、主治医からタバコを止めろと言われた。そうせねばならないのか(48歳男性)」との質問に西城さんは、「1日に数箱吸っていたが脳卒中を発病した後、家族のためを思って即座に止めた」とコメントした。62歳の男性からの「太っているので、心筋梗塞や脳梗塞になるのではないかと不安がある。発病前に自分でわかる兆候はあるのか」との問いにが齋藤学長が「素人が前兆を自覚できることはほとんどない。医師でも発症した後に、そういえばあれがそうだったのかと思い返せる程度。質問者について言えば、太ってきたことが前兆かもしれないし、リスクを上げる食べ物に手を出すことが前兆であるかもしれないと述べ、会場の笑いを誘いつつも早めの自覚を促した。


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