プライマリ・ケアの現場から

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第56回全日本病院協会 in 福岡

 9月20日と21日の2日間、福岡市中央区のヒルトン福岡シーホークで、第56回全日本病院協会in福岡が開催された。学会長は同協会福岡県支部支部長で、医療法人井上会篠栗病院の陣内重三理事長。実行委員長は医療法人社団水光会宗像水光会総合病院の津留英智理事長。

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閉会式であいさつする陣内学会長

 今回のテーマは「病院医療をプライマリ・ケアの現場から考える」で、医療現場のスタッフおよそ2千800人が参加した。

 開会式では観世流シテ方梅若家56世当主で、人間国宝・重要無形文化財各個指定保持者の梅若六郎玄祥氏が、武蔵坊弁慶に扮し能を舞った。司会はNHK福岡放送局の武藤麻美キャスターが務めた。

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開会の宣言をする津留実行委員長

 講演では日本医師会の横倉義武会長が、地域医療の再生における医師会の方針と取り組みを示したほか、厚労省医政局地域医療計画課の佐々木昌弘医師確保等地域医療対策室長が6月に成立した「医療介護総合確保推進法」の重要なポイントを解説した。佐々木氏は消費税の増税分が、社会保障に使われていることを力説し「今回法で医療と介護に横串を刺した。医療者と厚労省との間にも太いパイプを築いていきたい」と述べた。

 学会にはコ・メディカルも多数参加しており、江頭啓介福岡市医師会長と全日本病院協会の丸山泉常任理事を座長に、看護師の育成に関するシンポジウムも開かれた。福岡県看護協会の花岡夏子会長は、平成25年度の研修実績や今年度の訪問看護師の育成講座の実績を示し、中小病院に勤務する看護師が参加しやすい工夫と、研修未受講施設への呼びかけが必要だと分析した。またシンポジストとして登壇した福岡市医師会看護専門学校の藤原繁校長に対し、研修に協力してほしいと呼び掛けた。藤原校長は「看護師の育成に限らず、医師会と看護協会で協力することは必要だろう」と発言した。川嶋みどり日本赤十字看護大学名誉教授は「看護師は忙しく、調査で食生活が貧しいことがわかった。他人の生活を豊かにするためには、自分の生活がゆたかでなければならない」と述べた。

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開会式では来賓による祝辞が贈られた。左から厚労省の二川一男医政局長の代理で出席した同局地域医療計画課の佐々木昌弘医師確保等地域医療対策室長、横倉義武日本医師会会長、小川洋福岡県知事、松田峻一良福岡県医師会長、日野頌三日本医療法人協会 長、山崎學日本精神科病院協会長。

 若手経営者による経営戦略の発表があり、福岡市内で病院を経営する原土井病院の原祐一副理事長、福岡県の過疎地域で経営をするヨコクラ病院の横倉義典副理事長・院長代行、鹿児島市内で経営をする米盛病院の米盛公治理事長・院長の3人が登壇し、それぞれの地域特性に合わせた工夫を発表した。座長を務めた国際医療福祉大学大学院医療経営管理分野の高橋泰教授は「先進的なことは早めに取り組んで、地域にアピールすることが重要だと感じた」と感想を述べた。

 次期学会は来年9月12日と13日、ロイトン札幌とホテルさっぽろ芸文館で開催予定。次期大会長の全日本病院協会徳田禎久北海道支部長は、閉会式で大会旗を受け取り、「今回の学会は素晴らしいもので感服した。良いものを開催しなければならないという思いを強くした」と抱負を述べた。


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