6学会が合同で福岡につどう
10月20日から23日までの4日間、福岡国際会議場やマリンメッセなど4会場で、消化器関連の6学会(JDDW=日本消化器関連学会機構=跡見裕理事長、延べ会員数9万人)が合同の大会を開き、朝8時から夜7時半まで、活発な研究披露と情報交換が行なわれた。
JDDWは、日本消化器内視鏡学会(松井敏幸会長)、日本消化器病学会(井廻道夫会長)、日本肝臓学会(高後裕会長)、日本消化器外科学会(白水和雄会長)、日本消化器がん検診学会(乾和郎会長)、日本消化吸収学会(杉本元信会長)の6学会で構成、消化器全体として総合的かつ有機的な研究発表、討論を持つなどさまざまな活動を通じて、社会貢献を達成するための機構で、初回の開催(1993)には1万足らずの出席者が今回は2万人にのぼり、日本の医学関連学会では最大となっている。
運営委員長の井廻道夫委員長(昭和大教授)はJDDWの開催に際し、消化器病の診療や研究は年々進歩し、細分化と専門化が進んでいるが、同時にその統合も必要。研究者が一堂に会して学術交流できる機会の重要性はますます高まっている、とした。
今学会週間は、東日本大震災の影響で演題応募数の減少が予想されたが、昨年に比べ600題多い5697題の応募があり、一般演題2864題、主演演題1077題の、計3941題が発表された。またシンポジウム25種、パネルディスカッション23、ワークショップ25をはじめ80の主題テーマで消化器の全域をカバーした。海外の研究者を招いて、アルコール肝臓および膵臓病と肝硬変の治療に関するセッションも行なわれた。
写真は消化器内視鏡学会の会長で福岡大筑紫病院消化器内科松井敏幸教授による講演「クローン病診療と内視鏡」。司会は佐田病院の八尾恒良名誉院長がつとめた。