医療法人 好縁会 下山 直登 理事長

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県下最大規模のグループホームを展開 "感謝・感動・幸福"のある医療と介護

【しもやま・なおのり】 広島県立呉三津田高校卒業 1985 広島大学医学部卒業 1988 同第二内科学教室入局 北九州総合病院 呉医師会病院 1994 下山内科クリニック院長 1997 医療法人好縁会理事長

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◎法人の成り立ち

 当法人の始まりは、1994年、私と看護師2人、受付1人の、わずか4人で開業した内科・アレルギー科の「下山内科クリニック」(東広島市)です。

 開業からしばらくの間、1日の来院患者数はわずか5人程度。「このままでは、いずれ資金が尽きて勤務医に逆戻りかもしれない」と、あきらめかけていたとき、10年に一度と言われるスギ花粉の大量飛散がありました。

 当時、東広島市でアレルギー科を掲げていたのは当院が唯一。花粉症の患者さんが多数来院されるようになり、開業から約1年半後には、1日の来院者数が平均約100人、多い時で約300人にまで増えました。

 次第に診療スペースが手狭になり、1997年、同市内に「医療法人好縁会下山記念クリニック」として新築移転。デイサービス制度がスタートした時期だったので、少しでも早く高齢者医療に携わりたいとの思いから「デイサービスふれあい」を併設しました。

◎グループホームとの出会い

 開業当時から私は、病気ではないのに介護者がいないために入院する、社会的入院をされている方がおかれた環境に対して疑問を抱いていました。

 多くの療養型病院では、介護のノウハウが不足しており、利用者さんへのケアが十分とは言い難い状況だったからです。

 そんな中、2000年に施行された介護保険法に基づく介護保険制度によって、介護サービス給付を利用できるようになりました。新しいスタイルの入居施設「グループホーム(認知症対応型共同生活介護)」のサービスが始まることを知ったのです。

 そこで、1996年に開所した全国初の自治体立グループホーム「笠岡市炉端の家」(岡山県笠岡市)に見学に行きました。

 そこは、認知症がある方々が専門介護スタッフのサポートを受けながら、家族のような雰囲気の中で生活をする施設でした。私が今までに見てきたような老人病院の悲惨な雰囲気ではなく、利用者も職員もみんなが笑顔で生活をしていたのです。

 私もこんな施設を造りたいと思い、2000年、広島県内で初のグループホーム「ふれあい」を開設しました。これが介護、認知症医療に本格的に携わるようになったきっかけです。

 現在は、広島県内に14カ所のグループホームを運営しています。

 グループホームは、9人の利用者に対して3人の介護職員を配置するため、密な関係を築きやすいことが特徴です。アットホームな環境の中、その方の生活史に合わせた介護に努めています。

 介護は、こちらが一方的にお世話をすることではありません。その方の自立を支援するものです。その方が持っている残存能力を発揮させること、ささいなことでもいいから達成感を経験してもらうことが大切です。

 人は誰しも自分が誰かの役に立っていると感じられることによって不安が解消されます。それまで騒いでいた人が穏やかになったり、活気のなかった人が元気になったりするのは認知症患者さんも同じなのです。

◎専門的医療を一つの医療機関で

 当法人には、下山記念クリニックと西原セントラルクリニックの二つの医療機関があり、8人の常勤医と2人の非常勤医で専門的な外来診療を提供しています。

 高齢の患者さんになればなるほど複数の疾患があり、疾患ごとに専門医療機関を"はしご"している患者さんが多いのが現状です。一つの医療機関ですべての診療を済ませることができれば、時間的にも経済的にも患者さんの負担が少なくなる上、医療費の削減にもつながります。

 また、以前、当社の介護職員が認知症患者さんを連れて、ある病院を受診したとき、担当の医師から「なんでこんな『ぼけた』老人を連れて来たんか」と嫌みを言われ、適切な対応をしてもらえなかったことがありました。このような悲しい経験が、当法人では認知症患者さんにホスピタリティーを持って各領域の専門的診療を提供したいと考えたきっかけでもあります。

◎職員教育と地域連携

 介護職員のスキルを向上させるために、教育研修部を立ち上げて、専属の職員を3人、兼務の職員を3人の、計6人を配置しています。年間スケジュールの中に新人研修や毎月1回の研修プログラムを組み込み、利用者さんはもちろん、介護職員自身の負担にならないこと、苦痛を与えないこと、を軸に適切な介護の仕方を検討し、教育しています。

 当法人内では、早い時期から多職種連携の医療に取り組み、地域包括ケアに近い仕組みを確立していました。今後は医師会とも連携して、地域の中で互いに協力し合える体制を整えていきたいと思います。

 これから必要となる外部との調整や患者さんへの対応をスムーズにするために、今年1月、専属のメディカルクラーク2人を任命しました。医師、外来看護師、訪問看護師、ケアマネジャー、地域連携室の職員で在宅連携会議を開いて、質の高い訪問診療体制の構築を模索しています。

◎今後の展開

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 地域の皆さんに信頼される医療機関になるには、安定した経営を実現し、高品質な医療と介護を提供することが必要です。そのためには安定的に働いてくれる職員を確保しなければなりません。そこで、新たな取り組みとして保育園の整備を進めています。

 こうした育児支援によって職員の定着率を高めると共に、各種委員会でのシステムの改善・改革への取り組みや教育研修制度を充実させることで、職員のモチベーションアップも図っていく考えです。

 また、当法人で実施している介護のノウハウを県外にも広げていきたいと思います。その第一歩として、今年5月には沖縄県にグループホームを開設する予定です。そこを拠点に、当法人の認知症介護のノウハウを提供させていただき、現地で働く介護職の方たちと一緒に、よりよい介護を実践していきます。

 好縁会のミッションは、高品質の医療・介護サービスを提供することによって多くの人々の幸せに貢献すること。その実現に向けた行動指針を「QWSA(Quality :高品質のサービス、Welfare:幸せ、Sincerity :まごころ込めて、Ambition:向上心)」と定めました。

 仕事を通じて利用者の方々に貢献することで感謝され、感謝されることによって自分が感動する。それが利用者さんと職員の幸福につながるのです。感謝・感動・幸福の頭文字を取って、これを好縁会の「3K」と呼んで実践しています。

 これからも、将来自分が利用したい、自分の家族を利用させたい、そう思える施設を目指していきます。

医療法人 好縁会
広島県東広島市西条町寺家7432-1
TEL:082-424-1266(代表)
http://koenkai-gr.jp/


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