●高気圧酸素療法が遅れ、右耳が聞こえなくなった
患者70歳代女性=医科診療所(福岡)
〈概要〉(3回目)カルテコピーを入手した聴力検査結果があるが、聴力検査は受けていないと思う。処方薬は飲んだが何の薬か聞いていない。初診から8日後に、これだけ治療しても治らないのはおかしいと、大学病院に行くよう言われた。高圧酸素療法が遅れたため、右耳が聞こえなくなったと思う。責任を問いたい。
アドバイス:(記録検討支援実施)医療事故相談窓口を紹介した。
●不必要な薬を服用したため、不安障害になったのではないか
患者40歳代男性=医科診療所(福岡)
〈概要〉(2回目)2週間分の薬を処方した後、主治医は以後は診ないと言った。カルテコピーを受け取りに行った際、主治医との面談を求めたが断られた。カルテコピーを見て、薬の説明など自分の記憶と異なり不信感を持った。現在は他クリニックで減薬を相談し、パキシル5㎎だけを服用している。身体の異常感が続き、薬の後遺症への不安が大きい。話し合いの機会をもちたいので、同行支援をして欲しい。説明を求めたい。
アドバイス:(記録検討支援実施)同行支援の趣旨を説明した。
●血液検査を1年に1回しかしなかった
患者50歳代男性=医科診療所(福岡)
〈概要〉潰瘍性大腸炎のため薬物治療を受けていたが、血液検査は年に1回だけだった。検査を希望しても「なんでするのか」などと言われ、検査してもらえなかった。7年後に職場健診で異状が見つかり、血小板が減少し再生不良性貧血に近い状態と言われた。仕事もできない。もっと頻繁に血液検査していれば、悪化する前に分かったのではないか。責任をとってほしい。
アドバイス:カルテ開示請求を勧めた。
●死亡原因について説明を受けたい
患者30歳代女性=民間病院(福岡)
〈概要〉娘は交通事故による頭部外傷のため縫合手術を受けた。ICU入院当日はおぼろげに話ができる程度だったが、4日後意識が戻り回復していた。その2日後、脳圧が上昇し緊急の減圧術を受けたが、意識がないまま9日後死亡した。死亡原因について、主治医と話していない。カルテコピーを入手した。説明を受けたい。
アドバイス:(記録検討支援実施)相手方との話し合いを勧めた。