中皮腫・アスベスト疾患・患者と家族の会 九州支部準備会が鹿児島で相談会【投稿】

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今回は初めて、鹿児島に場所を移しての開催となりました。というのも、今年の1月末に博多で相談会を実施したところ、福岡だけではなく、鹿児島、宮崎、熊本、長崎、佐賀など、九州全域からたくさんの相談があり、中でも南九州からの相談が続きました。その対応で鹿児島を訪れることが多くなり、九州で6度目の相談会は鹿児島で、今年7月21日と22日に開催しました。

両日ともおぎおんさぁ( 八坂神社の祇園祭) で、会場のある天文館周辺はごった返していました。それもあってか南日本新聞や南日本放送、NHKでも報道していただきましたが、当日の相談件数は電話4件、面談2件、後日も携帯に6件の相談が入り、合計10件となりました。

相談会のほかにも東京の事務局から「アスベストの危険性と被害の実態・拡がり」、「アスベスト被害―国を動かした患者と家族の声」と題して講演をしていただき、アスベストの危険性を再認識する機会となりました。

今回の相談会で九州ならではの被害の実態を知ることが出来ました。九州では四、五十年前、主立った勤め先がなく、出稼ぎ労働が当たり前で、集団就職で関西や関東方面のアスベスト関連企業で働いていた時に暴露、定年後に故郷で発病というケースが多く埋もれていることに驚きました。

鹿児島の会場に来た2人の方はまさしくその例で、「中学卒業後に同級生たちと、大阪の石綿工場で石綿にまみれて働いた。アスベストの危険性は知らされておらず、防御もしていなかった。半世紀を経てこんな病気になってしまったが、もし危険を知っていたら...」、「集落まとめての労働者募集があったので同級生十数名といっしょだった。その人たちも発症しているのではないかと心配だ」と口惜しそうに話されていました。

アスベスト問題を追い続けている南日本放送、ニュースで取り上げて下さったNHK鹿児島放送、鹿児島労働安全衛生センターからも会場に来て下さって、現地での被害の実態をお話することができました。

鹿児島でも、救済に取り組む際に協力をお願いできる方々と知り合え、心強く思いましたが、九州は医療者・行政・企業側の理解や情報がまだ不十分で、被害者が孤立しているようです。今後も継続した掘り起こしが必要だと感じました。

今、関西では、17年前の阪神淡路大震災の復旧作業で暴露し、中皮腫を昨年発症して労災認定された方のニュースに加え、山口県の元看護師さんが

30年ほど前の医療作業で暴露、中皮腫で労災認定されたことが新聞各紙で大きく取り上げられています。被災地で、がれきの中にアスベストがたくさん散らばっていたことの危険性は知らされていなかったようで、今後、東日本大震災でも復旧作業に従事している人の健康が懸念されています。

アスベストセンターではマスクプロジェクトを早くから行なっていますが、対策は万全とはいえないそうです。発症まで何十年もかかるので、今後も震災時の暴露被害者が増えるのではと危惧しています。

福岡県 峰平あけみ


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