ホスピス医療は恩恵ではなく患者の権利
アクロス福岡で3月20日、在宅ホスピスフェスタ2012が開催された。
オープニングで福岡と佐賀の県境、背振に住む夫婦デュオ「シャナ」がオカリナを演奏。400人が耳を傾けた=写真。
「ふくおか在宅ホスピスをすすめる会」の代表で、にのさかクリニック院長の二ノ坂保喜医師は主催者挨拶で「患者の意思を尊重し、介護にあたる家族の不安を取り除き、悔いのない最後の日々を過ごすための2つの条件、医療支援ネットワークの拡充と、ボランティアの育成、活躍」を強調した。
交流ギャラリーでは医療機器の展示のほか、訪問入浴やマッサージの体験コーナーが設けられた。また映像で在宅ホスピスの現場が公開され、ミニ講演では看護師やボランティアの体験が語られた。
70代の女性は「夫が病気。私も先が心配なので参考になると思い、参加した」。20代の女性ソーシャルワーカーは「緩和ケアの現場で働くことになったので勉強したい」。
同会世話人の矢津剛医師(矢津内科消化器科クリニック)は「患者も家族も、在宅ホスピスは無理だと最初からあきらめるのではなく、選択肢としてぜひチャレンジしてほしい」と述べた。
- 中皮腫・アスベスト疾患・患者と家族の会九州支部準備会
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