第54回日本薬学会・日本薬剤師会・日本病院薬剤師会中国四国支部学術大会

  • はてなブックマークに追加
  • Google Bookmarks に追加
  • Yahoo!ブックマークに登録
  • del.icio.us に登録
  • ライブドアクリップに追加
  • RSS
  • この記事についてTwitterでつぶやく

薬学維新の時!薬剤師職能の評価 そしてさらなる発展へ / 実行委員長 宮村 充彦 高知大教授が語る

宮村充彦(みやむら・みつひこ)
■略歴:1976 土佐高校卒業 1980 東京薬科大学薬学科卒業 1982 徳島大学大学院薬学研究科修士課課程修了、高知医科大学(現高知大学)医学部附属病院薬剤部入部 2003 同副薬剤部長・薬剤部試験研究室長併任 2004 同副薬剤部長 2006 高知県医師会看護学校講師 2009 高知大学教育学部医療学系臨床部門教授、高知大学医学部附属病院薬剤部長 2010 中華人民共和国黒龍江省チャムス大学薬学院客員教授、高知県立大学看護学研究科非常勤講師 2013 徳島文理大学薬学部特任教授 2014 東京薬科大学非常勤講師
■資格・役職など:高知県病院薬剤師会会長、高知県薬剤師会副会長、高知県後発医薬品安心使用促進委員会委員、高知県災害医療対策本部会議医薬品部会部会長、高知県災害薬事コーディネーター、医薬連携及びセルフメディケーション推進協議会委員、中国・四国広域がんプロフェッショナル養成コンソーシアムコーディネーターがん専門薬剤師養成コース担当、高知県社会保険診療報酬支払基金協議会委員、臍帯血による再生医療研究会評議員など
■所属学会:日本薬学会、生薬学会、臨床薬理学会、緩和医療薬学会、医療薬学会、肥満学会、臍帯血による再生医療研究会、日本集団災害医療学会、日本医薬品情報学会など

 日本薬学会、日本薬剤師会、日本病院学会共催の第54回日本薬学会・日本薬剤師会・日本病院薬剤師会中国四国支部学術大会がこの秋、高知県で開かれる。テーマは「薬学維新の時!薬剤師職能の評価、そして更なる発展へ」。病院薬剤師、開局薬剤師、薬系大学の教育研究者・学生、さらには製薬企業の研究・開発・医療情報担当者が参加する。実行委員長を務める宮村充彦 高知大学医学部附属病院薬剤部長・教授に学術大会への思いを聞いた。

10月31日・11月1日、高知市文化プラザ かるぽーと

c12-1-1.jpg

―学術大会に向けての思いを聞かせてください。

 薬剤師に関わる3団体が共催し、活発な意見交換を行える本学術大会は、日本では稀有(けう)な形式です。この形になったのは2007年、第46回のここ高知での開催からでした。中国四国各県での開催を経て、ちょうど一回りしたことになります。

 この間、薬学、そして薬剤師職能を巡る環境は、大きく変化してきました。医薬分業の推進、チーム医療への参画、薬学教育6年制の導入、基礎・臨床研究の融合によるイノベーションの推進、臨床研究の適正化...。薬剤師職能は多様化し、社会的に求められる課題も多くなり、ますます「薬・薬・薬連携」が重要視されています。

 具体的に言うと、薬学教育のカリキュラムは変換期にありますし、薬剤師会は医薬分業をさらに充実させないといけない時期に来ています。病院薬剤師は、ますますチーム医療に積極的に取り組み、また、薬物療法処方設計に積極的に参画し臨床面で患者さんに対してのフォローを充実させるなど、より研鑽(さん)をつまなければならないと考えられます。

 それぞれの状況を学術的に評価して、みんなで連携できる部分を熟慮し実行して行く礎となる学術大会になればと思っています。

―高知県で開催する意味、意義は。

 地域医療、災害医療、予防医学という3つを本学会の特徴に取り入れています。

 地域医療という観点からは、高知県の高齢化は日本全体より10年進んでいると言われています。そして、重要視されている地域包括ケアシステムに薬剤師がどう入り関わっていくかというのは大きな課題です。薬剤師がどう活動するのか、できるのかという事は、今後、医療従事者のみならず多方面から評価されていく部分だと思います。その部分のディスカッションもできればと考えています。

 「災害医療」について、高知県は特に危機感を持っている地域の一つではないでしょうか。高知県は最大クラスの南海トラフ地震が発生した場合、死者数約4万2千人、全壊・焼失建物棟数約15万3千棟といった甚大な被害が想定されており、薬剤師も、頑張ってその対策等に積極的に関与しています。学会ではその部分でも他県の方たちと意見交換し、より良いものを模索したいですね。

 「予防医学」は今後、さらに必要になってくる領域だと思います。

 高齢化が進み、お年寄りが増える。みんなが病気になってしまうと医療費の更なる増大は否めませんので、市販薬を上手に使うセルフメディケーションや、予防医学、健康食品とのコラボレーションも大切になってきます。そこに薬剤師職能がどう関わるか、高知県は特に高齢化が進んでいますので、喫緊の課題として考えなければと思っています。

―準備はいかがですか。

 3団体一緒にやるというのは、大変なこともありますが、私が先頭に立っているというよりも「支えられている」という感じです。

3団体の意見を調整しなければならない事柄はもちろんありますが、皆さんが一緒に考えてくれているからこそ、意見が出てくるのでしょう。

 事務局である高知大学医学部附属病院薬剤部の若い薬剤師さんたちもとてもよく頑張ってくれています。日本でも一番薬剤師数が少ないような薬剤部ですが、積極的に取り組んでいただくのが大きな支えとなり、今日があると考えています。


九州医事新報社ではライター(編集職)を募集しています

九州初の地下鉄駅直結タワー|Brillia Tower西新 来場予約受付中

九州医事新報社ブログ

読者アンケートにご協力ください

バングラデシュに看護学校を建てるプロジェクト

人体にも環境にも優しい天然素材で作られた枕で快適な眠りを。100%天然素材のラテックス枕NEMCA

暮らし継がれる家|三井ホーム

一般社団法人メディワーククリエイト

日本赤十字社

全国骨髄バンク推進連絡協議会

今月の1冊

編集担当者が毎月オススメの書籍を紹介していくコーナーです。

【今月の1冊, 今月の一冊】
イメージ:今月の1冊 - 88. AI vs. 教科書が読めない 子どもたち

Twitter


ページ上部へ戻る