第5回 日本腎と薬剤研究会学術大会2011
第5回日本腎と薬剤研究会学術大会(増田和久大会長=社会保険小倉記念病院薬剤部長)が9月17、18日の両日、北九州国際会議場で開かれた。
対象は主に薬剤師。「腎臓病薬物療法専門薬剤師」の認定取得に役立つプログラムがメインに置かれ、慢性肝臓病と心血管病にたいする薬物療法の最新情報を、各分野の専門家や医師が教示した。
同学会は腎臓病への高度な薬物療法知識や技術を身につけた薬剤師の養成を目的とし、今学会に参加したのは薬剤師702人、看護師・臨床工学技士・学生など213人、医師23人の合計938人。
小倉記念病院の延吉正清院長が、「虚血性心疾患の病態と治療アップ・トゥー・デート」の題で講演したほか、CKD患者への関わり方についてのパネルディスカッションや、心腎と薬物療法へのシンポジウムもあった。
同会場で開かれた市民公開講座では、松本清張記念館の藤井康栄館長が「鴎外と清張の小倉」と題した講演を行ない、小倉祇園太鼓も懇親会で披露された。
呉市の薬剤師島崎良知さん(36)は「院外処方箋取扱いの薬局に勤務して半年。 医療現場にふれる機会がなくなったので、今回の学会でとても勉強になった」。滋賀県から参加した大岡千寿子さん(33)は「勤務先からかけつけました。医師が薬剤師のために開いてくれる学会はめったにないので、参加できてよかった」とよろこんでいた。
九大百年講堂 専門職にとってのカウンセリング 氏原寛氏が対人支援職向けに講演
11月23日午後1時半から九大百年講堂で、氏原寛=前帝塚山学院大教授の講演会「専門職にとってのカウンセリグマインド」が開かれる。対象は心理職、医師、看護師、教師、福祉職など対人援助職全般。主催はNPO九州大学こころとそだちの相談室。
同相談室は「氏原先生は日本を代表する臨床心理士の一人。今回は先生の今までの経験から、対人援助職プロとして身に つけておくべき心構えなどを話していただきます」と参加を呼びかけている。参加費は一般1500円。
ネットで「九州大学こころとそだちの相談室」を検索すると申込みフォームが出てくる。11月5日必着のこと。
- 講師略歴
- 1953年京都大学文学部史科卒業。大阪市立大学生活科学部教授などを経て、 2002年から帝塚山学院大学人間科学研究科教授。臨床心理士、学術博士。著書は「カウンセリングはなぜ効くのか」、「カウンセラーは何をするのか」、「ユングを読む」など多数。