純真学園大学(福田庸之助学長=福岡県南区筑紫丘)で10月26日、27日、今年で51回目の学園祭があった。
写真上は26日午前11時から開催された模擬授業の様子。講師は検査科学科の松田洋和教授で「物言わぬ人の声を聞く法医学の話Ⅱ」がテーマ。学生や保護者、一般参加者など65人が聴講した。松田教授は同学園でベストレクチャー賞を受賞し、昨年の文化祭でも模擬授業を披露している。
また同日午後13時から、子宮頸がん撲滅の公開講座があり、伊藤裕司純真学園大学教授(写真右下)が「新しい細胞診で進化する子宮頸癌検診」、蓮尾泰之九州医療センター産婦人科医長が「子宮頸癌の臨床の実際」、メンタルケア心理士で日本対がん協会九州ブロックスタッフの宮部治恵さんが、「あたし子宮がなかばってん笑うて生くばい」の演題で講演した。看護学科3年の池田萌世さんは子宮癌検診の体験について話した。司会を井手口忠光放射線技術科学科教授、加藤亮二保健医療学部長、濵田維子看護学科講師が務めた。
公開講座で講演した宮部治恵さんのコメント=学生の時にたくさんのがん患者さんと触れ合う機会があったほうがいい。現場では連携やチーム医療に目を向けてほしい。
学園構内で同時開催された子宮頸がん検診では64人(純真学園大学生51人、大学生6人、一般市民7人)が検診を受けた。
公益財団法人福岡県すこやか健康事業団の江藤秀一マーケティング推進室長は、「昨年も学園祭で実施した。この実績をモデルに、福岡県内の各大学に提案し、若年層の受診率アップと普及啓発を全国に発信したい」と語った。
翌27日はお笑い芸人COWCOWやトータルテンボスのステージのほか、看護学科、放射線技術科学科、検査科学科、医療工学科、食物栄養学科、こども学科のイベントや模擬店などがあった。
ベストレクチャー賞受賞者の公開講義を主催したFD委員長の佐藤幸光教授は「本賞は、講義における教授法の改善や、学生の学習目標の達成度を向上させるため、学生による授業評価アンケート結果で高い評価を得た教員へ授与されるもの。学園祭期間中に、受賞した教員による授業の醍醐味の一端を披露しているのが公開講義で、今回も参加者にとても興味深く聴講してもらえた」と話している。