防護服を試着してみる体験も
うだるような暑さの8月5日、中高生を対象に、感染症の脅威から身を守る教室「ひらめき☆ときめきサイエンス」が久留米大学医学部で開かれ、久留米や大牟田、佐賀などから28人の学生が参加した。感染症の集団発生や生物テロでの基本的な対応を学ぶのが目的。
この催しは看護科が毎年行なっているもので、今回で7回目。午前中は医学部講師の津村直幹医師から、感染症と環境の関係や、ポリメラーゼ連鎖反応(=DNA増幅するための手法)などの講義を受け、午後からは、感染や災害の看護が専門の三橋睦子同医学部看護学科教授を中心に、新型インフルエンザや生物テロでのパンデミック(世界的に感染が広がること)を想定し、本物の除染テントや防護服を使ったシミュレーションを見学した=写真。
三橋教授は中高生らに、「防護服の着脱は知識や訓練が必要。間違って使うと酸欠で倒れることもある」などと説明、模擬患者を除染する様子を見せながら手順を解説した。
- 教室に参加した医療者は次のとおり
- 津村直幹
- 三橋睦子
- 佐藤祐佳=医学部講師
- 水落裕美=医学部助教
- 小川理沙=同▼院生=5人。
【三橋教授】のコメント
「ネットで知って親子で申し込んだ長崎の中学生もいた。将来看護の仕事につきたいと思っている参加者が多く、感染について興味を持ってもらえたと思う。ささやかな活動だが、感染症の要支援者への普及活動で、感染症に強い地域づくりを目指したい」。