― 藤池昇龍のゴルフ道場 ④ ―
ー女子ツアーやシニアツアーが盛り上がっていますね。
最近の女子選手はルックスの良い選手が多く、新たな層の男性ファンを獲得しています。また、女子プロのスイングはバランスが良く、アマチュアの参考になるので、近くで見たいと思って観戦に行く人も多いようです。
シニアの試合の場合は、ギャラリーとの一体感が魅力です。ギャラリーとの掛け合いなども楽しく、サービス精神が旺盛なんですね。
ー男子ツアーの現状はいかがですか
近年、日本の男子ゴルフ界を引っ張っていたのは、石川遼選手でしょう。彼の登場で、ゴルフに対する世間の注目度は一気に高まりましたが、最近の不振で、それも落ち着きつつあります。
男子ツアーの人気回復のためには、ゴルフ界を引っ張るスーパースターが必要です。
宮里優作選手のように人間性を愛され、応援されている選手も中にはいます。彼のような選手が強くなり、ゴルフ界を引っ張っていってもらいたいものですね。
ー海外に活躍の場を求めるプロが増えました。
PGAツアーなど海外の試合がテレビで見られる時代になり、いつかあの舞台に立ちたいという夢を持つ若い選手が増えたことが要因でしょう。
今、松山英樹選手がアメリカで活躍しています。ゴルフだけに集中できる環境が整っていることが功を奏しているようです。
松山選手はここ数年で体つきも少年から大人の体へと変わりました。おそらく筋トレだけではなく、数多くボールを打ったり、ストレッチをすることでつけた筋肉だと思いますよ。
◆ ワンポイントレッスン ◆「バンカーショット」
バンカーショットではボールを上げようとしないで、とにかく砂を叩いて爆発させるようなイメージで打つことを考えます。
アマチュアはアウトサイドインで軌道することにこだわらず、体を回転させます。スタンスは非力な方はクローズスタンスにするとパワーが伝わりやすいでしょう。
体重は、右利きの人であれば、やや左足に乗せてください。なぜ左に乗せるのか、それはクラブをできるだけ上から下に振り下ろしたいからです。サンドウェッジはクラブのなかで最重量です。クラブの重さを利用し、クラブを振り下ろす、グリップは砂からの抵抗に耐えるためにしっかりと握っておく必要があります。
バンカーショットをアマチュアの多くは手だけで打とうしますが、上半身、下半身を連動させてスイングし、クラブを振り抜くことが何よりも重要なんです。
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