瀬戸内市立瀬戸内市民病院が新築中

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来年秋のオープンを目指す

4月から院長に竹内龍三氏

竹内 龍三(たけうち りゅうぞう)1971 岡山朝日高等学校卒1979 鹿児島大学卒 国立岡山病院勤務 1982 岡山大学附属病院勤務 1983 水島中央病院勤務 2004 倉敷第一病院勤務 2014 瀬戸内市立瀬戸内市民病院院長日本外科学会専門医・指導医 麻酔科標榜医 日本医師会認定健康スポーツ医 日本医師会「医師の臨床研修に係る指導医」修了岡山県緩和ケア研修会修了

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造成工事中の建設予定地。奥に現行の病院が見える(5月30日撮影)

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昭和46年に建った現在運用中の病院。院長が高校3年生の時に完成した。

 岡山県瀬戸内市は、同市民病院新築を議会で決定し、その準備を進めてきた。設計を山下設計・丸川建築設計事務所JVに委託し、鉄筋コンクリート造3階建ての計画で、施工は消費税増税前に発注の予定だった。

 しかし、資機材や労務費の高騰などを背景に、予定していた整備事業費と設計概算工事費に大きなかい離があることが発覚する。市の予算およそ40億円に対し、48億円程度の見積もりが提示された。今年4月に就任した竹内龍三院長が建築に関わったのはこのころからだという。

 「私が市から正式な依頼を受けたのは、昨年7月です。当時議会では、病院の新築を中止しようという意見もありましたし、設計を白紙からやり直す案もありました。市の財政を考えれば、仕方ないことだとは思います」

 院長は邑久郡牛窓町(現瀬戸内市)の出身で、祖父の代から医師。市内の医療事情に詳しいだけでなく、医療における病院建築の重要性をよく知る人物で、市民病院新築を推進させるためには必要な人材の一人だった。

 市内の救急車の70%は隣接する岡山市に向かう。「2次まではなるべく市内で診たい」という思いもあり、病院を新築し環境を整えることが地域のためだと院長は訴えた。

 可能な限り工事費を低減させる目的で、コンストラクション・マネジメント業務の一般競争入札を行ない、10月に㈱アクアが決まった。設計は見直され、現病院よりも階数が少ない2階建ての病院になるという。広い敷地を活用し、医療に関わる機能を低下させることなく、大幅な工事費削減ができた。

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「故郷に恩返しがしたくて帰ってきました。市民に愛される病院づくりが、与えられた命題だと考えています。院長としては水島中央病院で院長だった森本接夫氏を特に手本にしています」とのこと。

 建築面積は現行病院の2倍に近くなり、延べ床面積も大幅に増え7千800㎡になると院長は言う。 「階高が高いので、現行の建物と同程度の高さの建物です」

 総病床数は変わらず110床だが、一般病床だけでなく回復期リハビリテーション病棟などに病床改編の予定。現病院が建っている場所は取り壊し、駐車場にする。

 「以前に勤めた水島中央病院では、病院新築に際し、設計士に随分と注文しました。図面を見て、施工の誤りを指摘した経験もあります。3月まで勤めていた倉敷第一病院に就職が決まった時は改築中で、手術室に関しては私の考えが大きく反映されています。また、緩和ケア病棟と、バレーボール部を作ることを条件に就職しました。それが岡山県西部で初めての緩和ケア病棟になり、設立した緩和ケアフォーラムin岡山の活動拠点になっています。バレーボール部は、社会人の中四国大会で優勝するチームになりました。当院でも強いチームを作りたいと考えています。医療はバレーボールに似ています。チームワークの重要性もそうですが、頑張っているチームを、見ている人が応援してくれるところもそうです。市民が応援してくれるような病院にします」

 また前年度まで岡山医療センターの院長だった三河内弘氏が4月から病院事業管理者を務めている。

 竹内院長は「私は国立岡山病院で最初の研修を受けましたが、事業管理者にその時指導をしていただきました。言わば師弟の間柄です。私はその後民間の中小病院に長く勤めましたが、事業管理者は国立病院に長く勤められています。経歴が違うので、経営の考え方が違うのではないかと当初は不安もありましたが、実際はお互いを補うことができてやりやすいです」と言う。

 現在は地方公営企業だが、市政には将来的に独法化させようという動きもある。「今はとても無理ですが、市の補助金をあてにしないで運営できるような病院を目指したい」と院長は豊富を述べた。


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