チョン・ミョンフン ~その尽きることの無い情熱~
めっきり涼しくなり時はまさに「芸術の秋」演奏会や展覧会、読書などを楽しむのに絶好の季節が到来した。そこで、アクロス福岡プロデューサーの小牧達彦氏に11月にアクロスでの公演が予定されている世界的指揮者チョン・ミョンフン氏の魅力について話を聞いた。
小牧さんは「チョン・ミョンフンという指揮者はそれまで、私にとってお気に入りのマエストロのひとりにすぎませんでした。しかし、数年前から縁あって直接お会いする機会が増え、彼の持つ音楽に対する世界観や音楽を遠く離れた人間性といった領域にまで踏み込んだ考え方に深い関心と共鳴を覚えるようになったのです。
特に彼が重きを置いているのは若い人たちへの教育。学生オーケストラをリハーサルする時には小手先のテクニックでなく、その音楽が本来持つ内面を説き100名近い若者たちの魂の底から感情を引き出すために全身全霊で棒を振るのです。その膨大なエネルギーたるや見ている私たちも彼の音楽の渦中にいつの間にか引き込まれてしまうほどです。
そのチョン・ミョンフンさんが11月29日、福岡シンフォニーホールで東京フィルハーモニー交響楽団とモーツァルトの交響曲を演奏します。モーツァルト晩年の大作"ジュピター"は彼が持つ熱いエネルギーと化合し、壮大な音楽の大伽藍を垣間見ることが出来るはずです」と語る。
東京フィルハーモニー交響楽団 特別演奏会
- 日時:2010年11月29日(月)19時開演
- 会場:福岡シンフォニーホール(福岡市中央区天神1)
- 指揮:チョン・ミョンフン
- 曲目:モーツァルト交響曲第39番、40番、41番『ジュピター』
- チケット:S席9,000円、A席7,500円、B席6,000円、C席4,500円
- お問い合わせ:アクロス福岡チケットセンター(電話092-725-9112)