第6回長時間透析研究会【長時間透析患者からのメッセージ】

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週4回の施設透析患者 岩見沢クリニック 増川 明江 さん(60)

透析を始めたのは平成4年3月で現在約19年になります。その当時は4時間透析で途中から5時間透析となりました。現在の岩見沢クリニックにお世話になり5年でここに通院を希望したのは長時間透析を望み、主人と先生の話を聞きに参りました。先生から長時間透析について患者の身体の負担や長期透析の合併症などについても伺いました。通院には送迎車で夏は1時間、冬はもっとかかりますが私を含めて車内の5人の患者が季節や家族のこと、おいしい店などを話し、なかでも食べ物の話は盛り上がります。

4時間と6時間の透析は同じ除水量でも透析中が楽ですし、終わった後も体の疲労度が少ないです。食事で気をつけているKとPに関しては以前は食品分析表で調べたり透析食を作ったりで大変でしたが、今では普通に野菜や果物も食べえられるようになりました。Pは食べ物全般に入っているため、以前はあれもだめ、これもだめとストレスになりましたが、今では少し気をつければ抑えられるようになりました。嬉しいことに肌の色も白くなりました。

一緒に通院している人は車椅子に乗っていた人が今では自分で歩いています。車の乗り降りも自分で出来るようになり驚いています。しかし、6時間の透析は長いです。私は編み物やクロスワード、読書など好きなことをしています。午後は血圧が下がるので寝るようにしています。今では6時間透析にも慣れました。透析がない日はやりたい事がたくさんあります。「嵐」が好きでコンサートでパワーをもらい、また透析を頑張ろうという気持ちになります。

好きな料理を食べすぎて太って困っています。友達からは健康な人より元気ね、と言われます。これからも迷惑をかけないよう元気で長生きし、心配してくれる家族に感謝して頑張るつもりです。

週3回の長時間透析患者 八幡クリニック 加峯 東樹 さん(72)

私は50歳の時に慢性腎不全となり1989年2月から約22年間、維持血液透析を続けています。透析がない昔ならもうとっくに死んでいたでしょう。透析時間は06年3月に1回5時間から5時間30分に延長、07年1月には1回6時間、以後徐々に延長し09年11月からは月水金の週3回1回7時間の長時間夜間透析治療を受けています。長時間透析を行うようになり風邪などの体調不良が減少しましたし、エリスロポエチンを中止し降圧剤も不要となりました。体調の変化は血液検査データにも表れており安定した状態を保っています。

私の目標は

  1. 94歳の長寿を全うした父の年齢以上に生きること
  2. 健常人と同じ生活を送る
  3. 今の元気度を維持したい

―そのために長時間透析を選択しました。

日頃は北九州腎友会のボランティアとして送迎車を担当しています。健康である限りこの仕事は続けます。趣味ではアマチュア無線を51年間続けハム仲間とお互いに会うようにしています。健康維持のために1日1万歩のウォーキングをしています。雨の日は近くのショッピングモールを歩くものだから、店の人に顔を覚えられ気まずい思いをしています。

深夜透析患者 かもめ・みなとみらいクリニック 渡邊 昌昭 さん(67)

深夜透析を10年半受けておりました。朝6時半までクリニックで寝ていいので、皆さんもよく眠っています。そしてフリードリンクや熱いお茶を飲み、シャワーを浴びてから出勤出来る恵まれた施設です。

ただ脳動脈瘤手術を受けてからは日中の透析に変わりました。私が8時間透析を選んだのは「しっかり食べる透析」の講演会を聞いてからですが、週3回では食べ過ぎて体重も増えて若い看護師さんから「奥さんを呼んできて」と叱られる始末です。長時間透析を受けてからは血圧は改善され栄養状態がよくなると理解力や体調も本当によくなります。

透析の帰り道の横断歩道で赤信号にかかると思わず走り出したほどです。こんなに活動状況が変わるものかと驚いています。

現在は神奈川県腎友会理事のほか不動産業や地元の住民運動のリーダーを努め、そんな仕事をしていると患者であることを忘れています。つくづく自分のライフスタイルに合った透析を選べる時代になったと感じます。

全国30万人の透析患者はそんな思いを率直に施設側に伝えるべきではないかと思います。それが長時間透析や週4回の透析へ繫がっていくと考えます。

長時間透析により手根管症候群の症状が改善 徳田病院 山之内 文子 さん

私は14年前に手根管症候群で右手、左手をそれぞれ手術しました。術後、痛みはすぐに改善され痺れも2か月後には完全に消えました。しかし、手のこわばりは今でも残っておりますし最期までもっていくものと思います。それから在宅で週20時間の長時間透析をするようになり、快適な生活を送れるようになりました。

私としてはこのままずっといけると思っていましたが、それはとんでもないことでした。

長時間透析9年経過後、再び手根管症候群の痛みと痺れを感じるようになりました。以前、足の膝についたアミロイドが週20時間の透析で改善された経緯があり、時間を延長することで回復の可能性があるのではないかと考え、昨年5月末から少しづつ時間を延長して週25.5時間にして夜中の痺れ、痛みは2か月ほどでとれ、親指の痺れも取れました。

しかし、年が明けても人差し指と中指はまったく改善されず、もうこれ以上は無理なのかと何度も思いました。4月に入り気温が上昇してきたのが関係あるかどうかわかりませんが人差し指、中指の痺れがスーッと抜けました。5月には人差し指先の痺れがなくなり、手根管症候群も十分な透析により回復すると確信しました。月日はかかりましたが現在95%は改善したと感じます。

以前は4時間透析で元気ならそれでいいと思っていましたが、長時間透析で自信がつき、このような透析に出あえて幸運です。


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