独立行政法人国立病院機構 山口宇部医療センター 亀井 治人 院長

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肺がん診療のトップランナー そして、患者に寄り添う病院を

【かめい・はるひと】 1984 岡山大学医学部卒業 同第2内科入局 1986 国立病院機構四国がんセンター 1988 岡山大学病院 1993 医療法人住友別子病院第1内科長 2013 同理事・副院長・がん診療部長 2015 国立病院機構山口宇部医療センター副院長 2018 同院長

 山口県・宇部市の海岸沿いに建つ山口宇部医療センター。呼吸器疾患に対する高度医療を担当する基幹施設だ。特に肺がん診療における実力は全国的に知られており、充実した医療スタッフの元で標準的治療のみならず、数多くの治験や臨床研究が行われている。今年4月に就任した、亀井治人新院長に話を聞いた。

―今の思いは。

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 医師となってからずっと肺がんの診療と研究に携わってきた私にとって、山口宇部医療センターは憧れの病院でした。自分がこの病院の院長になるなんて、思いもしなかったですね。

 当センターは、肺がん・悪性中皮腫を主とする「がんに対する専門的診療」、ぜんそくやCOPD、間質性肺炎などの「呼吸器疾患に対する専門的診療」、「重症心身障害児(者)に対する専門的な療育と診療」の3部門に特化している専門医療機関です。

 当院には全国から呼吸器疾患に悩む方が紹介されます。特に肺がんは毎年約400人の新規患者を受け入れているハイボリュームセンターであり、山口県の特定領域がん診療連携推進病院(肺がん)の指定を受けています。

 患者さんの期待に応えるため、常に最新・最善の治療を良質に提供できる施設でなければなりません。特に肺がんの領域は、新しい検査法や治療法が次々に開発され、めまぐるしくガイドラインが改訂されている分野です。当院も医療情報を収集し、次の最新・最善に備える努力を日々続けています。

 さらに、医学的な最善が必ずしも患者さんにとっての最善ではない場合もあります。「副作用が少ない治療を受けたい」「家族の負担が少ない治療にしたい」など、一人ひとりの希望に向き合いたい。その方が望む未来が最優先です。

 当院は他施設のモデルにもなった緩和ケア病棟を併設しています。修練を積んだ医師、看護師、臨床心理士など多職種のスタッフを配し、毎日のカンファレンスで情報を共有するなど、患者さんの全人的苦痛に包括的にアプローチできる体制を整えています。

 病院のパフォーマンスを最大限にするために、スタッフ個々の能力が十二分に発揮できる環境を整備することが院長の務めでしょう。数百人の異なる職種をまとめるマネジメントの難しさとともに、組織づくりの楽しさも感じています。

―県内の呼吸器科の現状は。

 山口県は特に呼吸器内科医が不足しており、早急な医師の育成が求められています。当院は豊富で多彩な呼吸器疾患の実診療のみでなく、治験や臨床試験にも積極的に参画。臨床と研究を通じて次世代を担う人材の育成に取り組んでいます。現在、山口大学、岡山大学、高知大学などから派遣された若手が当院で研鑽(さん)を積んでいます。さらに門戸を広げていきたいと思っています。

 医学部の学生がクリニカルクラークシップとして呼吸器診療の研修を目的に当院を訪れますが、逆に私たちは山口大学医学部で呼吸器疾患の講義を担当しており、学生時代から呼吸器内科の奥深さを知ってもらおうと頑張っています。

―今後の目標を。

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 積極的な広報活動をして、呼吸器疾患に関する正しい知識、そして当院で提供できる診療内容について、地域の人たちに広く伝えていきたいと思っています。

 当院では「呼吸器フォーラム」「がんフォーラム」という市民講座を開いています。院内外の講師によって、病気の専門的な解説だけではなく、治療や予防、健康法などに関するタイムリーな話題も取り入れて、わかりやすく情報を提供しています。

 医療者が自分の最善を尽くすのは当たり前のことで、それだけでは不十分です。患者さんにとっての最善を提供できるよう研鑽を積む努力と共に、自分の力量を超える場合には、仲間に応援を求める謙虚さも大切です。医療者と市民、どちらにも正しい理解を広げることで地域医療の水準を底上げすることが私の使命です。

独立行政法人国立病院機構山口宇部医療センター
山口県宇部市東岐波685
TEL:0836-58-2300
http://www.yamaguchi-hosp.jp/


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