特定医療法人駿甲会 甲賀 美智子 理事長

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住民待望の「老健」開設 病院から自宅まで

【こうが・みちこ】 1969 九州大学医学部卒業 1975 同大学院卒業 医学博士 1982 米ニューヨーク州ロズウェルパーク記念研究所招待研究員 1987 九州厚生年金病院麻酔科医長 1989 コミュニティーホスピタル甲賀病院開設 1994 医療法人社団駿甲会(現:特定医療法人駿甲会)理事長

 4 0 7 床の「コミュニティーホスピタル甲賀病院」のほか、介護老人保健施設、グループホーム、小規模多機能型居宅介護施設などを運営する特定医療法人駿甲会。4月、新たな介護老人保健施設を焼津市大井川地区に開設。地域での存在感を増している。

―介護老人保健施設「コミュニティーケア大井川」を開設した背景は。

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 焼津市は2008年に大井川町と合併し、広大な面積と人口を有する地域になりました。高齢化率は28.2%(2017年)。今後、さらに進むと予想されています。

 しかし、地域の高齢の方をサポートするための体制はまだまだ不十分です。高齢者のための施設の絶対数が足りていない。事実、旧大井川町には、これまで老健施設がありませんでした。

 老健施設は、医療的なケアやリハビリテーションの提供が可能な介護施設で、病院と自宅をつなぐ役割をします。例えば、冬場、寒さで自宅に閉じこもりがちになり、運動不足などから体調を崩した高齢者を受け入れ、必要なケアやリハビリを提供して、再び自宅に戻ってもらう。一度入所したらそのまま最期まで、という「終の棲家」ではなく、もっと柔軟に利用してもらえる場なのです。

 自宅での介護は、本人にとっても家族にとっても大きな負担になることがあります。気軽に活用してもらうことで、家族の精神的、身体的負担を軽減しつつ、経済的な負担はなるべく抑える。そんな施設が理想です。

―コミュニティーケア大井川の特徴を教えてください。

 この施設が建っている場所には、かつてゲートボール場があり、地元の方の交流の場となっていました。その役割を引き継ぎ、地元の方と利用者の方が垣根なくコミュニケーションできるような場所にしたいと思っています。

 コミュニティーケア大井川は、鉄骨3階建てで入所定員は100人。定員50人の通所リハビリテーションのほか居宅介護支援事業所、訪問看護・介護ステーションの機能もあります。施設のデザインは、グレーなどのシックな色合いに統一。窓からは富士山が望めます。

 「前向きな気持ちを引き出せれば」という思いから、利用者の方による絵画などは文化祭で展示・発表し、表彰しています。私たちの法人のほんの小さな賞であっても、利用者の方の喜びにつながったらうれしいと思います。

 この地域には、この地域に合った施設が必要です。今後、利用者の声を聞きながら、運営していくつもりです。

―駿甲会の今後をどう考えていますか。

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 1989年の「コミュニティーホスピタル甲賀病院」開設からまもなく30年。"コミュニティーホスピタル"の名前に込めた願いの通り、地域に根差した病院を目指し続けてきました。それは今後も変わりません。

 近年は、近隣の急性期病院から回復期の患者さんを受け入れることも多くなっています。回復期リハビリテーション病棟では、早期から集中的なリハビリを実施することで、機能を回復し、ADLを改善。自宅での生活へとつなげています。

 健診やワクチン接種にも積極的に取り組み、病気の予防や早期発見にも力を入れています。これまで病院や施設を利用してくださった方々の気持ちを裏切らない医療・介護を今後も提供し続け、地域に貢献していきたいと考えています。

特定医療法人駿甲会コミュニティーホスピタル甲賀病院
静岡県焼津市大覚寺2-30-1
TEL:054-628-5500(代表)
http://www.sunkohkai.or.jp/


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