医療法人松坂会 松坂クリニック 松坂 紀幸 理事長・院長

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胃・大腸内視鏡に強み
移転、改称で新たなスタート

【まつざか・としゆき】 久留米大学附設高校卒業 2004 福岡大学医学部卒業 九州大学第二内科入局 唐津赤十字病院 2005九州大学病院 2006 白十字病院 2008 九州厚生年金病院(現:九州病院) 2009 下関市立中央病院(現:下関市民病院) 2010国家公務員共済組合連合会浜の町病院 2012 同連合会千早病院 2015 医療法人社団香椎胃腸科医院副院長 同理事長・院長2017 医療法人松坂会松坂クリニック理事長・院長

 2月、新築移転した松坂クリニック(旧:香椎胃腸科医院)。消化器内科としての高い専門性を持ちながら、地域住民の「かかりつけ医」として、信頼も積み重ねている。

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◎増加する検査・治療数

 内視鏡の検査・治療件数は月間300〜350例。昨年より1000件前後多い年間3500〜4000例のペースです。

 内視鏡室2室の広さは計30㎡。「痛みを感じさせない」ことを徹底し、鎮静剤と、細くて画質も良いスコープを使用しています。

 内視鏡を使った治療ではEMR(内視鏡的粘膜切除術)とESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)を実施。外科的手術が必要な場合は、連携する総合病院に紹介しています。

 移転前はEMRのみ院内で施行し、ESDは近隣の病院に私が出向いて施術していましたが、現在は、院内でもESDが可能になりました。この場合、治療後は近隣病院に入院していただいています。

 ただ、すべての症例で院内でのESDができるわけではありません。合併症が起きたときには総合病院のほうが対応しやすいことから、連携病院でのESDも継続しています。

 今後も治療部位や患者さんの年齢、既往症の有無など難易度をよく見極めて、患者さんにとってより良い方法を選択していきたいと思っています。

◎女性や働き盛りも来院しやすく

 来院する方は50歳以下の若い方が多く、男性よりも女性の割合がやや高くなっています。理由の一つは、妻が副院長として勤務していることかもしれません。

 大腸カメラは特に女性にとって抵抗感があり、「女性医師なら」と、足を運んでくれる人が多いのでしょう。

 さらに「日曜以外休みがない」という働く世代のために月に1度、日曜に、完全予約制の内視鏡検査の日を設けています。同じ開業医の先生方の来院も多いですね。

◎一人ひとりに「啓発活動」

 私は大腸内視鏡の時、患者さんの希望がない限りあまり鎮静剤を使いません。患者さんと一緒に画面を見て、検査の必要性などを話しているのです。

 初めて検査を受ける方には、「1回目の検査の時が一番緊張しますが、定期的に検査をしていれば、次回、いきなり『進行がんです』ということもほぼありません。ですから定期的に診ていきましょうね」と話します。

 またポリープが見つかって切除する瞬間を見たいという方には、丁寧に説明しながら施術します。大腸がんの原因のほとんどは大腸ポリープで、ポリープを切除することで大腸がんの予防につながることもお伝えしています。

 これは、一つの「啓発活動」です。定期的に検査する必要性を来院した方に伝えると、本人だけでなく家族や友人にもその大切さが伝わる。そうやって、少しずつ情報が広がっているのでしょう。当院を訪れる方の多くが、家族や友人からの紹介です。

 20〜30代で1回検査を受けて、自分のがんのリスクを知っておくことは重要だと思います。それが早期発見、早期治療につながるからです。

 具体的には、大腸ならポリープの有無の検査。ポリープは何年もかかってがん化するので、その時点で無ければ、その後は40歳からの年1回の検診でいいのです。

 胃に関しては、ピロリ菌チェックを兼ねた内視鏡検査。その結果によって、どのぐらいの頻度で検診を受診したほうがいいのかがわかります。

 大腸がんのり患者数は14万7200人(全がんのうち1位)で死亡は5万1600人(同2位)。胃がんのり患者は13万3900人(同2位)で死亡者は4万8500人(同3位)に上ります。

 今後は、地域でのがんの早期発見・治療の啓発にも取り組んでいきたいですね。

◎気配りと声かけを

 スタッフは看護師が5人、看護助手が1人、受付3人、事務長1人。常に「忙しいだろうけれど、患者さんの顔をしっかり見て、自分から声をかけるようにしてください」と伝えています。

 私は内視鏡をしながらストレッチャーに乗っている患者さんの様子も確認しています。クーラーの風が当たって寒そうにしていないか、不安そうな表情をしていないか...。

 外来でも、ずっと待っているのに何も言えないでいる患者さんがいるかもしれません。主張できない患者さんの異変に気づいて、声をかけられるスタッフであってほしいのです。

 患者数が多く、スタッフは大変だと思います。でも、空き時間に内視鏡治療の介助手技を練習する姿も見られるなど意欲的。スタッフ間の連携もよく、がんばってくれていると思います。

◎温もりある「かかりつけ医」として

 先日、ここでがんが見つかり、亡くなった男性の奥さんがお見えになりました。「夫の供養のために、もうちょっと長生きしないと」と言って、健康管理のために来院されたのです。

 早期がんは治療して感謝されて、ある意味、それが当たり前です。

 でも、最終的に亡くなってしまい、「あまり力になれなかった」と感じていた方の家族が来てくれた。そういうクリニックになれたことがうれしかったですね。

 香椎胃腸科医院を承継して1年半。ここに移転し、「松坂クリニック」になって半年。患者さんやご家族と、温かい関係が構築できてきたと実感しています。

 このクリニックに移ってから、仕事を終えて帰る前に、院内全体が見える場所で1日を振り返る時間をとっています。

 新しく設備が整ったクリニックができ、患者さんとのつながりも深まって、スタッフも日々努力してくれている。そう感じられる日々が本当にうれしいのです。

 そして、スタッフとこの施設で仕事ができることに感謝しながらクリニックを後にできる自分は、本当に幸せ者だと思っています。

医療法人松坂会 松坂クリニック
福岡市東区香椎駅前1-3-12
TEL:092-671-7871
http://kashii-clinic.jp/


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