地方独立行政法人堺市立病院機構 堺市立総合医療センター 花房 俊昭 院長

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救急・高度専門医療を軸に患者最優先のチームとして

大阪府立天王寺高校卒業 1975 大阪大学医学部卒業 1981 英国Middlesex Hospita(l London)免疫学科研究員1994 大阪大学医学部講師 2000~2015 大阪医科大学内科学 教室教授 糖尿病代謝・内分泌内科科長2008~2009 同附属病院院長 2016 地方独立行政法人堺市立病院機構堺市立総合医療センター院長

 2015年7月に開院した堺市立総合医療センター。救命救急センターを擁し、各診療科に高度な最新医療機器を導入、災害時用ヘリポートなども備える堺市約84万人の"医療の砦(とりで)"だ。トップとして奮闘する、花房俊昭院長の思いとは。

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堺市唯一の救命救急センター

 当院の前身は市立堺病院です。市内に三次救急に対応できる医療機関がなかったことから、2015年7月、この地に新築移転し、救命救急センターを設置。同時に「堺市立総合医療センター」と改称しました。

 そのような経緯がありますから当院の大きな柱の一つは「救急医療」だと考えています。

 当院の救命救急センターにある三次初療室は、通常時で2人、災害時は最大4人の重症患者を受け入れることが可能。自走式CTと、血管造影装置を組み込んだ救急専用ハイブリッド手術室も集中配置し重症患者に対して迅速で安全な治療ができるよう工夫しました。

 さらに、救命救急センター病床30床(ICU8床、HCU22床)を備え、全身熱傷にも対応できるよう、熱傷用ベッドや水浴室も設けています。

 新築移転と同時に、堺市消防局の「救急ワークステーション」も併設されました。さらに、新生児から中学生までの初期救急に対応する「堺市こども急病診療センター」も隣接しています。

災害への備えも

 当院は、堺市二次医療圏唯一の災害拠点病院で、DMAT(災害派遣医療チーム)指定機関でもあります。当院には日本DMAT隊員が17人、大阪DMAT隊員が13人おり、日本DMAT隊員のうち2人は、災害発生時、各DMAT本部の責任者となって活動する「統括DMAT」でもあります。

 今年4 月に熊本県、大分県で大きな地震が起きたときには、当院のDMAT(医師、看護師、事務職員の計5人)も熊本へ向かいました。災害はいつ起こるかわかりません。もちろん、起こらないほうがいいのですが、何かあったときには即時に対応できるよう、体制を整え、訓練を重ねています。

高度専門医療、低侵襲治療、人材育成に注力

 「30ある診療科がそれぞれ高度な専門医療を提供すること」「手術・薬物・放射線といったさまざまな治療方法を駆使したがん診療」、「患者さんに優しい低侵襲治療」などにも力を入れています。

 今年2月には手術支援ロボット「ダビンチXi」を市内の医療機関として初めて導入し、同4月、前立腺がんの手術への使用を始めました。

 そのほか最新鋭の放射線治療装置(リニアック)による、がんの患者さんにとって負担が少ないIMRT(強度変調放射線治療)や、ナビゲーション・モニタリングシステムを用いた脳神経外科手術などにも取り組んでいます。

 さらに、地域の医療機関との連携も欠かせませんし、医師や看護師、メディカルスタッフの育成や教育も担っていける病院でありたいとも思っています。それらすべてを通じて、地域住民の方々に貢献できる病院になっていかなければならないと思います。

心通う医療を

 かつて病院長を務めた大学病院と比較すると、この病院は、各診療科や職種の垣根が低いと感じます。お互いが気軽に相談し合える雰囲気があると思います。

 就任以降、職員に対して機会があるごとに話しているのは、「患者さんに優しい病院にしましょう」ということ。心の通う医療の提供に、特に力を注いでいます。

 そのためには、患者さんの話をよく聞くことが大切です。たとえば、がん治療の際、苦しくても治療を継続したいと願う人、治療をするよりも痛みをとって静かに最期を迎えたいと考えている人など、100人いれば100人とも希望や優先順位は異なります。その患者さん一人ひとりの希望や人生観を聞き、寄り添える医療を提供することが大事だと思います。

 また、地域住民の方々から一層信頼され、選ばれるような病院にしていかなければなりません。

 医師、看護師、メディカルスタッフ、事務職員など、さまざまな職種のスタッフが、コミュニケーションを取り合い、患者さんを最優先する最高のチームとして、みんなで一緒にがんばっていきたいと思っています。

救命救急センター開設9カ月の診療実績(2015年7月~2016年3月)

救急外科:手術数
ACS領域 327件(228人)
整形外科領域 225件(140人)
脳神経外科・形成外科・他領域 28件(22人)
580件(390人)

※気管切開術やOAMにおける洗浄・腹壁閉鎖なども含む領域

救急外科:入院数(件)
外傷 543
急性腹症 300
中毒 87
熱傷 17
環境以上 19
その他外因 21
その他内因 113
CPA 100
1,200

※133/月(4.5/日)

救急外科:治療・処置・検査ほか
外傷全身CT(外傷pan-scanCT) 378件
外傷局所CT 1,250件
Ai(全身CT) 48件
初療室開胸+開胸心マッサージ 3例
経皮的心肺補助 1例
緊急血管造影+IVR 31件
MTP(異型輸血) 1回
低体温療法・体温コントロール 6例

※心刺創によるCPA、独歩退院1例を含む

地方独立行政法人堺市立病院機構堺市立総合医療センター
大阪府堺市西区家原寺町1丁1番1号
TEL:072-272-1199
http://www.sakai-city-hospital.jp/


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