香川県立白鳥病院 坂東 重信 院長

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幅広い知識を持つ医師に

1973 年三重大学医学部卒業。徳島大学医学部附属病院、香川県立白鳥病院での勤務を経て、1979 年から徳島大学医学部附属病院二内科医員。1980 年より同病院助手、講師、助教授を歴任。1994 年香川県立白鳥病院院長就任 現在に至る。2000 年より徳島大学医学部臨床教授 2013年より香川大学医学部臨床教授を兼務。 ■専門=循環器内科(特に不整脈学) ■資格=日本内科学会認定内科医、日本循環器学会循環器専門医、日本不整脈心電学会不整脈専門医、日本高血圧学会高血圧指導医

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■白鳥病院の行っていること

 当院には循環器の医師が7人在籍しており、そのうち6人が専門医の資格を持っています。このため24時間体制で急性心筋梗塞などの循環器疾患の受け入れを行っています。

 また、不整脈の専門医が3人在籍しており、四国で唯一、不整脈科を標榜している病院です。カテーテルアブレーション治療は四国で最初に取り組んだ病院で、約25年前から行っています。また、心房細動の患者の管理はひと月に500人を超えるほどになっています。

 外科では、専門医による腹腔鏡手術、化学療法などに取り組むとともに、便失禁の治療法である仙骨神経刺激療法など最先端の医療にも取り組んでいます。仙骨神経刺激療法は国内での実施施設は少なく、県内では当院が唯一の実施可能な病院となっています。

 整形外科では高齢化の進む地域のニーズに応えて、股関節や膝関節の人工置換術などに積極的に取り組んでいます。

 また、病院群輪番制病院事業に参加し、他の公立病院とともに大川医療圏の二次救急を担っています。

 当院のような150床の病院になると医師数の関係から1人当直が基本ですが、地域の中核病院として地域住民の信頼に応えるために、夜間や時間外についても、できる限り診療に当たることを基本方針としております。医師不足の状態ですが、内科医師の当直体制を確立し、24時間体制で内科系疾患の救急医療に対応しています。

 香川県と徳島県との県境に阿讃山脈があり、この地域が無医村になっています。また、高齢化が進んでおり、当院を受診できない患者さんもいるため、この地域への巡回診療を週3回行っています。

 当院の周辺には内科系の病院がないので、日常的な急性期医療だけでなく、退院後の経過観察など慢性期医療も求められています。このため、訪問診療、訪問看護、訪問リハを行っています。訪問診療というと内科医が行う施設が多いですが、当院では必要に応じて外科医、眼科医なども行くようにしております。

■今後の展望について

 病院全体として医師不足の状態になっています。東かがわ市の公立病院は当院だけですが、地元の要望に十分応えることができていません。このため、地域で出来る限り医療が完結できるように、東讃地区の他の病院と連携を深めていきたいと思います。

 当院は5年前に改築をしました。新病院では脳神経外科、泌尿器科などを新設する予定でしたが、医師不足のため開設できていません。東かがわ市は高齢化率の高い地域ですので、これらの診療科の要望が強く、早期に開設したいと思っています。また、呼吸器科なども非常勤医師での診療になっていますから、常勤医師の確保が課題となっています。

 本年4月には麻酔科の常勤医の赴任が決まっています。今までは麻酔の関係で手術件数を増やすことができませんでした。また、夜間の緊急手術などにおいても十分な対応ができておりませんでしたが、今後は外科系の先生方にとって良い環境となるのではないかと考えています。

 現在、香川県では二次医療圏の見直しや、地域医療構想の策定などが行われています。その過程で、病床の削減を求められることが考えられます。こうした動きの中で、地元から信頼され、医療資源の乏しい東讃地区に貢献できるように、当院の強みを生かしながら、一定の規模を保てるように対応していきたいと考えています。

 当院は急性期治療が終わっても、リハビリなどが必要な患者さんのために、亜急性期病床を15床設置していました。しかし、この病床が廃止されたために、病院から在宅、あるいは施設への移行が円滑に行われていないところがあります。

 このため、急性期病床削減などの流れの中で、地域包括ケア病床の設置を視野に、データ提出などの準備をしているところです。

■若い医師にひとこと

 私は循環器のなかでも不整脈を専門としています。若い先生には、是非、何かの専門を持ってほしいと思っています。自分の強い専門分野ができると、自信を持って診療に当たることができます。

 当院の患者さんは高齢者が多いので、循環器の患者さんを診療していても、他の疾患を合併していることが多く、循環器の知識だけでは対応できません。大病院ではそれぞれの専門医がおりますが、地方の病院では専門分野だけでなく、幅広い知識が必要になります。若い先生には専門分野の勉強だけでなく、幅広い知識を持つ医師になってほしいと思っています。

 当院は香川県でもっとも高齢化率が高い地域に位置しています。このため日常的な診療や、夜間の救急医療においては、脳血管障害や呼吸器疾患、糖尿病、消化器疾患など多くの患者さんから診療を求められます。自分の専門的な知識だけでは対応できないことが多くあります。これに対しては日ごろから、一般的な疾患に対しての知識を持つように心掛ける必要があります。日常遭遇するような救急医療には自信をもって対応できるような医師になってほしいと思っています。

香川県立白鳥病院
香川県東かがわ市松原963番地
TEL:0879(25)4154


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