福岡県医師会が女性医師の環境整備に関する講習会
女性医師の勤務環境の整備に関する講習会が2月15日、福岡市博多区のホテル日航福岡で開かれ、74人が集まった。主催は福岡県医師会で、開会の挨拶は蓮澤浩明副会長。
基調講演「プロフェッショナル人材の育成」は国際医療福祉大学の桃井眞理子副学長が講師。福岡県医師会男女共同参画部会委員会の樗木晶子委員長が座長を務めた。
桃井副学長は「日本女性の社会進出が世界で下位に低迷し、研究者に占める割合が14%と極端に低く、女性の能力をいかしていない。育児や家事に時間をとられてキャリアを遂行できないのが理由」と述べ、プロフェッショナルな人生を築くために柔軟な思考を持つことが最も必要だと語り、女性医師たちに「困難は、解決できる人の前に来るを念頭に、困難を笑い飛ばすセンスを磨いて」とメッセージを送った。
シンポジウムは座長を福岡県医師会男女共同参画部会委員会の田中三津子副委員長、コメンテーターを国際医療福祉大学の桃井眞理子副学長、シンポジストを浜の町病院の武本環美小児科部長、公立八女総合病院の大原敦子副企業長、福岡徳洲会病院の海江田令次院長が務めた。
公立八女総合病院の大原副企業長は、同病院の男性医師の言葉を引用し「医師の仕事は自転車に乗るようなもの、一生乗れるので、こぎ続けることが大事」と述べた。