5病院がWLB取組みを発表

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3 年計画でスタートし、2 年目の経過を報告

 現場で知恵を出し合うことで、仕事(ワーク)と生活(ライフ)のバランスをうまく取り、長く働ける職場づくりを通じて医療の質向上も目指す、「看護職のワーク・ライフ・バランス(WLB)推進ワークショップ」の発表が、1月24日、福岡市東区馬出のナースプラザ福岡で行なわれた。公開講座としたため120人が集まった。

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5病院がWLB取組みを発表

将来展望のある職場、私たちの手で

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 写真上から、阿部由理=医療法人聖恵会/福岡聖恵病院▼長山保代=医療法人敬天会/東和病院▼ 羽江和子 =地方独立行政法人/大牟田市立病院▼吉武朋子、為岡春美=博愛会頴田病院▼前田由紀美=高邦会高木病院(敬称略) 。

 このワークショップは、日本看護協会の呼びかけで平成24年度から3年計画で始まり、今回の発表は、2年目から参加した施設の経過報告。全国32都府県227施設で取り組まれ、現在は43都道府県にまで広がっているという。

 福岡県では25年度に9施設が取り組み、このたび発表したのは、福岡聖恵病院、東和病院、大牟田市立病院、頴田病院、高邦会高木病院の5施設。ほかの4施設(福岡市民病院、済生会二日市病院、牧山中央病院、親和会共立病院)は1年早くスタートし、昨年9月に発表を終えている。

 この日の発表は、花岡夏子福岡県看護協会会長が挨拶したあと、WLB推進プロジェクトの筒井玲子委員長(原三信病院看護部長)を座長に進められ、発表ごとに、活動の支援者が補足説明、菊池健熊本大学准教授が助言した。

 「離職率が高く、人員補充ができずに現場が疲弊」、「定時に帰れない」、「看護ケアに費やす時間が充分取れない」、「長時間夜勤でストレスになっている」、「有給休暇の取得率が低い」など共通する現状も多く、発表のたびに質問の手が挙がった。

 取組みをすすめる中で、ほかの職種と課題が共通することもあり、会議に他職種も参加して、雑談の中にヒントが見つかったこともあるという。院長から全面協力を取り付けたり、院長が活動に参加した病院もあった。

 菊池健熊本大学准教授は総評で、「成果が一人一人の表情に現われることが大切。漠然と解決するだけではフラストレーションがたまることもある。改善点が見つかればやる気が起こる。PDCAサイクルを上手に回し、無理をせず、小さなことを楽しく積み重ねて、働きやすい職場を作ってほしい」と話した。

 福岡県看護協会では、3年間の取り組みを終えた後、さらに2年間フォローアップする予定。

 「職員が大切にされていると実感する組織へ」、「困った時はお互いさまの職場風土を」、「やりがいを持って働き続けられる職場環境に」など、それぞれの思いを持ちながら、病院全体を巻き込む動きになりそうだ。

WLBの推進者と支援者は次の通り。

[推薦者]

  • 森松薫=福岡県保健医療介護部医療指導課参事補佐兼看護指導係長
  • 渡辺純一=福岡労働局労働基準監督課労働時間設定改善指導官
  • 渡邊一郎=福岡労働局医療労働専門相談員
  • 樋口広行=那珂川病院事務長
  • 成松史=社会経済福祉委員長・たたらリハビリテーション病院副看護部長
  • 花岡夏子=福岡県看護協会会長
  • 田代多恵子=福岡県看護協会専務理事
  • 江田柳子=福岡県看護協会常任理事
  • 松澤素子=福岡県看護協会事業部事業課長。

[支援者]

  • 坂本眞美=国際福祉医療大学・高邦会グループ生涯教育センター看護教育部長
  • 筒井玲子=原三信病院看護部長
  • 高橋素子=三萩野病院看護部長
  • 山田公子=(元) 聖マリア病院看護部長
  • 須藤久美子=飯塚病院副院長・看護部長
  • 計谷さえ子=国家公務員共済組合連合会千早病院看護部長
  • 黒川雅代=産業医科大学病院看護副部長
  • 猿渡祐子=久留米大学医療センター看護部長
  • 湯元照子=北九州市立医療センター看護部長。

福岡県看護協会 WLB推進ワークショップ《参加施設を募集中》

 平成22年度から日本看護協会と各都道府県看護協会が共催で、WLB実現に取り組む医療施設を支援し、労働環境などを改善しながら「働き続けられる職場」の増加を目指しているもの。

 ワークショップ参加施設は、全看護職員によるインデックス調査を実施し、その結果をもとに課題を明確化、解決に向けてアクションプランを作成する。実施については県看護協会のWLB支援者・推進者がサポートし、成果を出している。

 参加施設の募集は平成26年度で終了となるため、ぜひ申し込んでほしいと福岡県看護協会は呼びかけている。詳しくは同協会のホームページを参照。締切りは2月25日(火)。


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