折尾からバスで産業医科大学病院に行く道中、医科大病院に入院しているという50代の男性が隣りに座った。
仕事のストレスで病気になり、精神科に入院しているという。外出許可をもらって散歩してきたそうである。
p私を見舞客と思ったのか、「この病院に入院してよかった」と言った。担当医がじっくり話を聞いてくれると言う。受験をひかえた息子がおり、医者になるんだと張り切っているそうだ。誰だったかは忘れたが、親の病気を治すために医者になる道を選んだ院長がいたことを思い出した。彼の息子もまた、受験結果はどうあれ、社会の役に立つ大人になることだろう。
院長取材が始まる前にこのことを、総務課の野村美保課長代理に伝えたら、「そんな声があるのはうれしい。仕事の励みになります」とうれしそうだった。松本哲朗院長はそれを聞き、「うちの職員はみんなそうですよ」と哄笑した。
患者も医療者も、それぞれの家族も、笑いのもっと増える一年であることを願う。