春日市で精神保健の冬期講座
「職場に適応できない人たちへの支援」をテーマに、今年で12回目となる精神保健福祉冬期講座が、12月7日、福岡県精神保健福祉センターと同精神保健福祉協会の共同主催で、春日市原町のクローバープラザを会場に開催された=写真。
午前中は若久病院(福岡市)の松尾信一郎医師が、最近のうつ病や適応障害の症状と対応について講演、午後からは九州大学健康科学センターの入江正洋准教授が「職場不適応に対する支援について」と題して講演した。
平成10年から年間自殺者数が毎年3万人を超えていることから、医療職をはじめ職場の人事やメンタルヘルス担当者など230人が受講し、前年を大きく上回った。
講演のあと参加者から質問が続出し、従来のうつ病とは異なる逃避的・他罰的な「現代型うつ病」や適応障害などへの関心の高まりがうかがえた。
昭和43年度から開催されている来年度の夏期講座は、「不登校・ひきこもり対策」などの講演を8月9日と10日に予定している。