公益財団法人東京都医療保健協会 練馬総合病院 飯田 修平 理事長・院長
「医療は特殊ではない」。今年創立70周年を迎えた練馬総合病院の経営が瀬戸際だった1991年、飯田修平氏は院長に指名された。突然のことだったが「やると決めたら徹底的に勉強した」。気づいたのは、病院も一般企業も基本は同じ。突き詰めるべきは「品質管理」だった。
「医療は特殊ではない」。今年創立70周年を迎えた練馬総合病院の経営が瀬戸際だった1991年、飯田修平氏は院長に指名された。突然のことだったが「やると決めたら徹底的に勉強した」。気づいたのは、病院も一般企業も基本は同じ。突き詰めるべきは「品質管理」だった。
地域で求められる医療の提供を目指し、2018年4月、鹿児島逓信病院の医療機能を引きついだ国立病院機構鹿児島医療センター。医療提供体制再構築の先駆者となりうるか。
「日本の医療、介護の質を世界中から手本にされるレベルに引き上げたい」。平成医療福祉グループの武久洋三代表は静かに情熱を燃やす。四国に始まり近畿、関東。医療施設を中心に介護施設や学校などを展開するグループの存在感は、各地で増している。
院長として「もっと良い病院づくり」に奔走した期間を「改革の10年だった」と振り返る浅利正二氏。今年8月からは名誉院長となり、新たな視点で病院の発展を支えていく。
国内では、重度の肝硬変や肝不全などで毎年2600人が、肝移植の必要があると診断されている。しかし、実施される手術は年間400例ほど。移植後の5年生存率は85%だが、患者の多くは移植を受ける前に亡くなってしまう。年間約60件の手術を実施する九州大学の吉住朋晴准教授に肝移植の状況について聞いた。
「YESでも、NOでもいい。臓器移植を知り、提供についてしっかり考えて、意思表示を―」脳死の人からの臓器提供による移植が可能となった「臓器移植法」施行から21年目。来月16日には、22年目に入る。
今年6月、熊本大学大学院生命科学研究部呼吸器内科学分野教授に就任。坂上拓郎教授は「臨床から研究へ」を大切に、教室運営を始めている。
国内の関節リウマチの患者はおよそ70万人。「不治の病」は今、「コントロールできる病気」になった。この分野で世界をリードする産業医科大学医学部第一内科学講座の田中良哉教授は「治癒も見えてきた」と語る。