来月5月開設 九州初の重粒子線がん治療
鳥栖市の九州新幹線新鳥栖駅前に建設が進められていた九州初の重粒子線がん治療施設「九州国際重粒子線がん治療センター」(=サガハイマット)の建物が10月15日に竣工し、報道陣に公開された。
建物は鉄筋コンクリート3階建て、延べ床面積約7千500平方メートル。建物内部はホテルを思わせるような落ち着いた雰囲気で、木目の壁や間接照明のほか、待合スペースの横に吹き抜けのポケットガーデンを設けるなど、患者がくつろぎと癒しを感じる工夫が施されている。
今後、治療装置の試運転やビームの照射試験などを経て来年5月開設。その後、特定の部位の患者を対象に医療機関から紹介患者を募り、7月から患者受入れ、治療を開始し、来年12月から、保険診療との併用が認められる先進医療による治療を始める予定だという。