和泉市立総合医療センター 村上 城子 病院長

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大事なのは継続して働き続けること

【むらかみ・せいこ】 大阪府立今宮高校卒業 1981 大阪市立大学医学部卒業 同小児科学教室入局 1987 大阪市立大学大学院修了 1991 和泉市立病院(現:和泉市立総合医療センター)小児科医長 2003 同小児科部長 2008 同院長補佐 2012 同医務局長 2013 同病院長

 最新の医療機器を導入し、新たに約20人の医師を迎えて4月に新築移転を果たした和泉市立総合医療センター。村上城子病院長に、新病院の特長と女性のキャリアパスについて話を聞いた。

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―新病院の特長を教えてください。

 和泉市立病院から和泉市立総合医療センターに改称し、4月に新築移転を果たしました。以前の建物は築50年超で老朽化が進み、耐震基準も満たしていませんでしたが、新病院は免震構造。電気は大阪府内2カ所の変電所から送電。水道も上水と浄化した井水を平時から併用しています。ライフラインを多重化することで、災害に強い建物が完成しました。

 大阪市立大学と近畿大学の協力を得て、今春から新たに約20人の医師が着任し、19あった診療科は32に増加。各診療科の医師、認定看護師などの多職種が集まってがん患者さんの治療方針を話し合う「キャンサーボード」の定期開催も診療科が増えたことで、さらに充実しました。また、新たに導入した最新の放射線治療装置「トモセラピー」も稼働しています。「急性期医療」と「がん診療」が診療の2本柱であることに変わりはありませんが、これまで以上の高度専門医療を実践できる体制が整いました。

―女性医師のキャリアパスについて。

 経験を積み、判断力が身に付けば、先を見通すことができ、どんな患者さんがきても落ち着いて対応できるようになる。それは自信となり、自分自身の最大の強みになるでしょう。だからこそ初期研修から数年間は、仕事と勉強を優先して頑張ってほしいと、入職者には言っています。

 女性の場合、妊娠、出産などのライフイベントがあります。育児が大きなウエートを占めるようになると、必然的に勤務時間は限られてきます。当院では、相談の上、個々の事情に合わせた短時間勤務でも常勤医採用を実施しています。

 仕事と育児を両立しようと、勤務体系を変えずに仕事を続ける人もいます。しかし、すべてのことを自分一人で完璧にこなすスーパーウーマンになることは不可能です。

 「育児に手がかかる時期は数年間」だと割りきって、民間の家事代行サービスやベビーシッターを利用するのも良いと思います。新病院になって、敷地内に院内保育所ができました。週に2回は24時間保育も実施しているので、働き方も工夫次第です。

 同年代がキャリアを積んでいる間、思うように仕事をこなせず、もどかしさを感じることもあるでしょう。しかし、人生100年時代。その時感じた悔しさを励みに、子育てが一段落したら臨床の最前線に復帰し、またキャリアを積んでほしいと思います。

 一度辞めてしまうと、復帰するのは容易なことではありません。大事なことは、時間を短縮しても「継続して働き続けること」。これは、どの医療職にも言えることです。

―求める人材と今後の目標とは。

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 高度専門医療の実現には、職員一人ひとりのレベルアップが不可欠。臨床も大事ですが、今後は学会活動や論文発表、臨床治験にも病院として力を入れていきたいですね。

 当院が求めているのは、患者さんに対して自分が何をできるか考え、自ら行動できる人です。資格取得を目指している方も積極的に支援しています。

 救急医療については、現在は岸和田徳洲会病院(岸和田市)と協働しながら、昨年を上回るペースで救急車を受け入れています。開院して2カ月が経ち、病床稼働率も上がってきました。

 病院経営の基盤を確固たるものにして、持続可能な医療の実現、さらには地域の方々に信頼される病院を目指します。

和泉市立総合医療センター(指定管理者:医療法人徳洲会)
大阪府和泉市和気町4-5-1
TEL:0725-41-1331(代表)
https://izumi.tokushukai.or.jp/


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