福岡市西部地区の「空白」解消を目指す
4月1日、福岡市早良区祖原に「福岡大学西新病院」が開院した。同大の附属病院としては福岡大学病院、福岡大学筑紫病院に続いて三番目。福岡市医師会が運営していた福岡市医師会成人病センターを同大が事業譲受した。
120床(一般病棟117床、ドック専用1室3床)の開放型病院で、従来の消化器内科、循環器内科、糖尿病・代謝・内分泌内科などの診療機能を引き継いだほか、入院診療のみの小児科を新たに設置した。
2014年に福岡市立こども病院が福岡市中央区から同東区に移転した経緯などもあり、福岡西部地区は小児の入院施設が不足傾向にあるのが現状だ。入院治療が必要な場合、自宅から遠く離れた医療機関に入院しなければならないケースも少なくない。
今回、福岡大学西新病院は小児科病床を15床整備。24時間365日体制で小児科専門医が診療に当たり、急な病状の変化などにも対応。高度な医療が必要になれば福岡大学病院を中心とした基幹病院と連携する。
同大担当者は「小児医療の空白の解消に貢献したい」としている。