医療法人光川会 福岡脳神経外科病院 風川 清 院長

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365日24時間、質の高い医療を提供

【かぜかわ・きよし】 兵庫県立神戸高校卒業1982 防衛医科大学校卒業 自衛隊中央病院1990 国立循環器病研究センター 1994 福岡徳洲会病院 2000 福岡大学筑紫病院脳神経外科 2008 同教授 2017 医療法人光川会福岡脳神経外科病院院長

 4月、県内唯一の脳神経外科専門病院として開設した「福岡脳神経外科病院」。福岡大学筑紫病院脳神経外科教授を経て、新病院開設に尽力した風川清院長に開設への思いなどを聞いた。

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―特徴などを教えてください。

 当院は、福岡県筑紫郡那珂川町や福岡市南区で、脳神経外科クリニックを運営する医療法人光竹会(呉義憲理事長)が、新たな法人をつくり開設したものです。

 呉理事長の方針は、「365日24時間、高い医療レベルを保ち、救急の患者さんを断ることなく受け入れる病院でありたい」というものでした。

 あまり的確ではないかもしれませんが、大学病院をデパート、一般の診療所をコンビニエンスストアに例えるとすれば、われわれは、コンビニエンスストアのように入りやすく、かつデパートのような高い品質すなわち大学病院レベルの医療の質を提供していけるような病院を目指しています。

 当院には、脳神経外科専門医が、常勤、非常勤合わせて13人います。休日や夜間の当直にも、専門医が2人体制で対応。いずれもベテラン医で多くの脳外科手術を経験しています。

 医師の経験に差があると、医療の質のバラつきにつながりかねませんが、専門医をそろえることで、一定のレベルを担保しているという自負があります。

 ハード面にも力を入れています。1階は駐車場、2階は救急を含めた外来です。救急車3台を同時に受け入れる駐車スペースを設け、救急外来では4人同時に診察可能です。

 救急外来の横には、臨床検査部門と放射線検査部門があり、64列のCTを導入。MRIは、3.0 テスラと1.5テスラの計2台を設置し、複数の患者が相次いで搬入された場合でも、MRI撮影の待ち時間が発生しないような設備構成を取っています。

 3階には若い先生方の部屋(医局)、12床の脳卒中ケアユニット、3室の手術室を設けました。うち1室を血管造影装置と手術室の機能を併せ持つハイブリッド手術室にしました。

 病院は、どうしても無機質で居心地があまり良くないのですが、できるだけサービス向上に努めています。食事は、栄養面だけでなく、味や見た目にも気を配ったものを提供します。寝具やベッドも、一流ホテルのような寝心地の良いものを取り入れています。

 外来、入院などで院内を移動する患者さんの動線と、職員が動く裏動線を、完全に分けたことも特徴です。患者さんにとって、快適な療養環境は何かを考えると、そのような区分けになりました。

―開設から2カ月。反応などを。

 当院には常勤、非常勤を入れて脳神経外科専門医が13人、脳神経血管内治療の専門医が6人います。そのため24時間、脳神経外科全般の手術のみならず血栓回収治療などの血管内治療も施行可能です。

 私は、23年間九州各地の脳外科医に脳血管内治療を指導してきました。そのため当院は遠方からの患者さんが多く受診されます。

 患者さんの住んでいる地域は、県内では福岡市内だけでなく久留米市、大牟田市、県外では佐賀県、熊本県、宮崎県などからも来ていただいています。

―先生の手術を受けたいという方はどのような疾患が多いのですか。

 脳動脈瘤(りゅう)、特に血管内治療を希望する方が最も多く、次いで多いのが細くなった頸(けい)動脈に対する血管内治療を希望される方です。

 動脈瘤は脳ドックで、見つかることも多いですし、最近は脳神経外科クリニックで、MRIを導入するところが増えています。このため、頭痛やめまいで受診した患者さんの中から見つかるケースもあります。

 もちろん、すべて手術をしなくてはいけないということではありません。最近は機器の精度が高く、小さいものも見つかります。動脈瘤が小さい場合は、経過観察をお勧めする場合が少なくありません。

 それぞれの患者さんとご家族に未破裂脳動脈瘤の一般的な自然経過を説明し、その方の年齢、動脈瘤の位置、大きさ、形状などを検討して最適な選択をお勧めします。

 私は脳動脈瘤の血管内治療をこれまでに2500例経験しています。治療が必要な場合は可能な限り血管内治療で実施しています。

 治療困難な動脈瘤に対するステントを併用の、コイル塞栓術も500例近く経験しています。さらに、昨年からはフローダイバーターというステントだけで動脈瘤への血流を低下させて血栓化を促して治療する方法も積極的に行っています。

 それでも2,3割の患者さんには、開頭手術の方が安全だと考えて勧める場合もあります。血管内治療ですと、大体、手術翌日の昼には歩くことが可能です。最近は高齢の患者さんでも血管内治療が可能であれば動脈瘤の治療を希望するという方が増えています。

―今後の課題は。

 救急の受け入れです。休日、夜間も専門医が待機していますが、救急車の受け入れ台数が、当初の想定に比べてまだまだ少ないと考えています。

 まずは、救急隊員のみなさんに、当院のことを知ってもらうことが大切です。救急隊員向けの病院見学会や、症例の検討などをする研修会も積極的に行っていきます。

 当院では、救急対応専用のホットラインを開設し近隣の病院、医院と救急隊に電話番号を伝えています。2人の医師と救急対応の看護師の3人がこのホットラインの院内携帯電話を所持していて、みんな競うように迅速に対応しています。

 われわれは救急搬送時間を少しでも短くし、可能な限り早く治療を開始して患者さんの予後を改善することを目指しています。

 また当院では、脳神経外科のすべての分野において最良の医療を提供するために血管障害、脳腫瘍、脊髄疾患の分野で高名な脳外科医に治療に参加していただいています。

 良質な脳神経外科医療を提供するのみならず、今後は次世代を担う若い脳外科医の育成にも力を注ぎます。

 福岡脳神経外科病院を九州の脳外科医師教育の重要拠点にも育てたいと思っています。

医療法人光川会 福岡脳神経外科病院
福岡市南区曰佐5-3-15
TEL:092-558-0081(代表)
http://www.fukuokanh.jp/


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