新年おめでとうございます。
平成28年の新春をお健やかにお迎えのこととお慶び申し上げます。
広島県看護協会は、「人々の健康な生活の実現に寄与すること」を使命として、在宅医療の推進、看護職の人材確保と定着推進、の2点を重点事項に掲げ、公益事業に取り組んでいます。
昨年を振り返ってみますと、国においては一昨年6月に「医療介護総合確保推進法」が成立し、2025年を見据えた社会保障制度改革が動き始めました。医療の機能分化と在宅医療が推進され、医療は「病院完結型」から「地域在宅完結型」へと大きく転換してまいります。在宅医療と生活の充実をめざす地域包括ケアシステムの構築も進んでいます。今年3月末に策定をめざす「地域医療構想」は、地域ごとの適正な医療のあり方を議論しながら進んでいます。
〝住み慣れた地域で必要な医療を受けながら、安心して最後まで、自分らしく暮らす〞ということは誰もが願うところです。日本看護協会は〝いのち・暮らし・尊厳をまもり支える看護〞を将来ビジョンに掲げ、地域での看護の充実強化を進めています。広島県看護協会も〝命〞の終わりに寄り添う「在宅での看取り」を視野に入れた訪問看護の体制整備に取り組んでいます。
こうした状況の中にあって、医療と介護の連携、地域包括ケアシステムの構築推進、在宅訪問看護等々においては、看護の役割は極めて重要です。
看護職は、実践力を高め、活動の場を広げて、在宅等におけるニーズに応えていく必要があります。そのための人材確保と魅力ある職場環境作りは欠かせません。また、医療・介護に係る職種間の顔の見えるネットワークも重要です。
看護協会は、引き続き、県民の健康的な生活の実現に寄与するため、事業を推進し役割を果たしてまいる所存です。関係団体の方々におかれましてはこれまで以上に、より一層のご支援ご協力をお願い申し上げます。
本年が皆様方にとりまして希望に満ちた素晴らしい年になりますことを祈念申し上げまして、年頭のご挨拶とさせていただきます。