あけましておめでとうございます。2017年の新春をお健やかにお迎えのこととお慶び申し上げます。
昨年は、大規模な自然災害に次々と見舞われ、看護の職能団体として、災害支援ナースの育成や防災訓練など、平時の備えを継続することの大切さを痛感いたしました。
「医療介護総合確保推進法」が成立して以来、2025年を見据えた医療制度改革が一層加速しているのを感じます。昨年4月に診療報酬が改定され、入院基本料をめぐる病床転換の動きが始まりました。この動きは2018年の診療報酬と介護報酬の同時改定にむけて、ますます加速すると思われます。
医療・介護関係者による切れ目のない連携が今後ますます重要となり、地域・在宅領域における医療依存度の高い人々を、住まいや生活の仕方等を含めて包括的に支援するための仕組み作りが急がれます。暮らしの場におけるケアの質を担保しながらこれらを推進するには、看護職が果たす役割は極めて大きいと考えます。
広島県看護協会は"人々の健康な生活の実現に寄与する"ことを目的に掲げ、公益事業に取り組んでいます。特に、看護職の人材確保と人材育成、定着推進などをさらに強固に進める必要があると考えており、広島県版自己点検ツール"チャレンジ"を開発し魅力ある職場作りを進めています。これは全国で初めての事業であり成果が期待されます。その他には、教育研修事業、訪問看護事業、地域住民の健康増進事業、届出制度を活用した人材確保と定着推進事業、看護の普及啓発事業、災害・健康危機支援事業、等々に取り組み、役割を果たすところです。
関係団体の方々におかれましてはこれまで以上に、より一層のご支援ご協力をお願い申し上げます。本年が皆さま方にとりまして希望に満ちた素晴らしい年になりますことを祈念申し上げ、年頭のごあいさつとさせていただきます。