「生活習慣の改善と特定健診の受診を」
9月12日、福岡市博多区のJR九州ホールで、平成27年度がん征圧の集いが開かれ253人が参加した。主催は公益財団法人福岡県すこやか健康事業団(日本対がん協会福岡県支部)。
今回のテーマは「あなたの生活習慣、がんを呼ぶ?予防する?」。開会のあいさつで福岡県すこやか健康事業団の瓦林達比古理事長は、「3人に1人が、がんで亡くなる時代。生活習慣の改善と積極的な特定健診の受診で、がんの予防と早期発見、治療に努めてほしいと述べた。
学術講演「糖尿病とがん〜新たな糖尿病合併症〜」では、九州大学大学院医学研究院附属総合コホートセンターの二宮利治教授が講師を務めた。
二宮教授は糖尿病の仕組みや症状を解説。九州大学大学院が福岡県粕屋郡久山町で実施している疫学調査(久山町研究)の結果から、糖尿病による悪性腫瘍死への影響について発表。肺がん、胃がん、肝臓がん糖尿病の患者と健康な人とでは糖尿病の人の方が、がんによる死亡リスクが2倍になると述べ、がんの予防には運動や食事による生活習慣の改善が重要だと強調した。
講演後には、NPO法人・ストップ・ざ・がんの会による啓発寸劇や精華女子高等学校吹奏楽部のマーチングステージなどがあり、会場は大いに盛り上がった。