県立広島病院 お医者さんたちのお話
広島県立病院では3年ほど前からボランティアで、医師や看護師などのスタッフが県内各地で講演をしている。呼ばれれば、プロジェクターとコンピュータを持って駆け付けるそうだ。主催者は会場の手配と、聴衆を集めればよいらしい。
その講演の内容をまとめたのが本書。著述しているのは医師だけに留まらず、看護師や薬剤師、栄養士、作業療法士など多様で60名を超える。先月号に登場していただいた桑原正雄院長も、感染症の話で登場する。話題は全10章に分けられ、癌、脳疾患、心臓病、生活習慣病、小児疾患から、老化防止、花粉症、肩こりなど多岐に渡り、広島市内ではしばらく本屋に平積みされていたらしい。
多くの講演で得られたノウハウが詰まっており、医療者側が伝えたい内容だけが書かれた本ではない。医療従事者向けに書かれた書籍ではないが、参考になることは多いだろう。
全ページが2色刷りで読みやすいのも特長。