治療法の特徴を理解し最善を
福岡市博多区の福岡国際会議場で2月16日、第7回九州ヘルニア研究会学術集会「腹腔鏡下vs前方アプローチ」が行なわれた。当番世話人は久留米大学医学部附属医療センターの内田信治准教授で、代表世話人を原三信病院の江口徹副院長、事務局長は同病院の当間宏樹外科副部長が務めた。
当番世話人の内田久留米大准教授は挨拶で「4年前からTEPをしているが、腹腔鏡で見ると鼠径部の解剖が良く分かる。
しかし前方アプローチは患者を選ばない強みがある。それらの利点と欠点を学びたい」と述べた。
一般演題は鼠径ヘルニア11題と腹壁ヘルニア6題の二部に別れ、世話人を対象としたアンケートの報告と、テーマシンポジウム5題も発表された。また「腹腔鏡下膨潤TAPP法からみえる手術解剖と手技」と題して、労働者健康福祉機構東北労災病院の徳村弘実副院長・内視鏡下手術センター長が特別講演を行ない、活発な質疑応答が交わされた。別室ではコヴィディエンジャパン㈱、ジョンソン・エンド・ジョンソン㈱、㈱メディカルリーダース、㈱メディコン、ユフ精器㈱の商品展示があった。閉会の辞で江口代表世話人と次期当番世話人の和田寛也医師(済生会くれたけ荘)が、次回は若い医師に多く来て欲しいと述べ、その工夫をしたいと抱負を語った。次回は来年2月開催予定。
演題の座長は次の通り(敬称略)
- 鼠径ヘルニア
- 当間宏樹(原三信病院)
- 仲地厚(豊見城中央病院)
- 腹壁ヘルニア
- 堀英昭(小林市立病院)
- 生駒明(生駒外科医院)
- テーマシンポジウム
- 和田寛也(済生会くれたけ荘)
- 吉田正(筑後市立病院)