神戸医療生活協同組合神戸協同病院 上田 耕蔵 院長

開設70年を迎えた神戸医療生活協同組合神戸協同病院。阪神・淡路大震災での医療活動を通じて学んだことは、日々の診療、病院づくり、そしてまちづくりへと生かされている。被災者の診療に携わり埋もれていた「災害関連死」を見つけ出した上田耕蔵院長から見える今と未来を聞いた。

日本医師会 会長 横倉 義武

明けましておめでとうございます。国民の皆様におかれましては、健やかに新年をお迎えになられたこととお慶び申し上げます。昨年は、7月に甚大な被害をもたらした九州北部豪雨や10月の大型台風21号の発生など、各地で大雨や台風をはじめとする天候不順により自然災害が相次ぎ、多くの方々が被災され避難生活を余儀なくされました。