九州医事新報社 - 地域医療・医療経営専門新聞社

九州大学大学院消化器・総合外科 吉住 朋晴 准教授

国内では、重度の肝硬変や肝不全などで毎年2600人が、肝移植の必要があると診断されている。しかし、実施される手術は年間400例ほど。移植後の5年生存率は85%だが、患者の多くは移植を受ける前に亡くなってしまう。年間約60件の手術を実施する九州大学の吉住朋晴准教授に肝移植の状況について聞いた。

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医療と法律問題59

4回にわたって、小児先天性心疾患の手術に関連する医療事故紛争を紹介してきました。手術に関連する医療事故紛争では、「術前説明(インフォームド・コンセント)」、「手術適応あるいは術式選択」、「手技」、「術後管理」といったことが問題になります。手術に不可欠な麻酔を巡る医療事故紛争も少なくありません。

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医療と法律問題58

前々回と同じ、フォンタン術後の意識障害の事例です。本件の先天性心疾患は大型心室中隔欠損で、術前は中隔形成+僧帽弁形成術が予定されていましたが、開胸して心臓内部の形態を確認したところ、中隔形成術は困難と考えられ、フォンタン手術の方針に変更されたようです。当時、3歳でした。

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医療と法律問題57

Aちゃんは極型ファロー4徴症で、生後まもなく左右のBTシャント術を受けました。その後の発育は順調で、3歳になった頃、手術に耐える体力も備わってきたとの判断で、極型ファロー4徴症根治術(心室中隔欠損修復+右心室流出路形成等)を受けることになりました。

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