千葉大学大学院医学研究院整形外科学 大鳥 精司 教授
およそ60人の医局員を束ねるのは、5代目の大鳥精司教授。「自主性を重んじる」という方針のもと、個々の関心に応じて技術を高めたり、研究に打ち込んだりできる教室づくりを進めてきた。就任3年目の今、次のステップに進むための準備も着々と進んでいるようだ。
およそ60人の医局員を束ねるのは、5代目の大鳥精司教授。「自主性を重んじる」という方針のもと、個々の関心に応じて技術を高めたり、研究に打ち込んだりできる教室づくりを進めてきた。就任3年目の今、次のステップに進むための準備も着々と進んでいるようだ。
今年、開院70年。理念に掲げる「病気の予防、医療、介護サービスを提供し、地域の皆様に親しまれ、信頼される病院」を目指して奮闘してきた。4月、6代目として就任した吉田武史院長が見る現状、これからのイメージは。
限られた医療資源で、ニーズにどう応えるのか―。埼玉県は、2017年の厚生労働省発表で、国民1人当たりに対する医師、病床数がともにワーストだった。織田弘美病院長は、関連法人や地域の医療機関との連携を強めながら、この課題に立ち向かう。
与えられた病院ではなく「自分たちの病院」に―。新病院建設をミッションとして院長に就任。2018年5月の開院まで長い年月を要した。「スタートラインに立っただけ」と言う松本裕史院長。「真の完成」に向けて歩みは続く。
昨年12月、川口市の人口は60万人を突破した。埼玉県済生会川口総合病院が医療を提供する対象は、隣接の戸田市、蕨市を合わせておよそ80万人。人口の伸びと同時に、全国的にも高齢化のスピードが速い。日本最大の社会福祉法人・済生会の一員として埼玉県南部で「守っていくもの」は。
ここ3年間の経営努力が実を結び、強固な財政基盤の構築が実現した筑波大学附属病院。4月に就任した原晃病院長のもと、いよいよ「攻め」に転じようとしている。目指すのは、グローバルな視野でローカルな課題を捉えることのできる医療人の輩出。新たな施策を次々と打ち出している。
1993年の国立療養所東栃木病院との統合、2004年の国立病院機構への移行による独法化。こうした流れの中で宇都宮病院は低空飛行を続けていた。存続の危機がささやかれるほどの状況から一転、10年連続の黒字。「未来を見つめる組織」へと変わった。
医師の「地域格差」は広がるばかりだ。千葉県の10万人当たりの医師数は全国45位。特に、さんむ医療センターが位置する山武長生夷隅医療圏は深刻な医師不足に悩まされてきた地域だ。一時期のマンパワーの大幅ダウンから、新たな強みを獲得するに至った篠原靖志院長の「決断」とは。