ヒトとハードからとらえる「効率化」のヒント
新棟建設や大規模な改修を考えるなら、どのような点に留意すべきか。目指す医療の方向性、地域のニーズ、今後の変化への備え。一般社団法人日本医療福祉建築協会の中山茂樹会長は「まず明確なビジョンを」と提言する。
新棟建設や大規模な改修を考えるなら、どのような点に留意すべきか。目指す医療の方向性、地域のニーズ、今後の変化への備え。一般社団法人日本医療福祉建築協会の中山茂樹会長は「まず明確なビジョンを」と提言する。
脳梗塞や未破裂脳動脈瘤に対する血管内治療の研究に取り組んできた兵庫医科大学脳神経外科学講座の吉村紳一主任教授。脳梗塞に多角的に介入することで予後改善を図る「急性期脳梗塞の予後改善を目指した先進的多角アプローチ」は、今年2月、優れた脳血管障害研究を対象とする「美原賞」を受賞した。
大阪大学医学部形成外科の初代教授を務め、アメリカ形成外科学会名誉会員の称号を日本人として初めて授与されたスペシャリスト。この春、見識と人脈を買われ、移転を控えた中核病院の院長に就任した。新たなステージにかける思いとは。
40年近い歴史を誇る全国有数の外科学教室。第11代教授として12年目を迎える大辻英吾教授が重んじるのは「医師である前によき社会人であれ」という信念。今後を担う若手の育成に力を注ぐ。
2004年、国立病院機構から奈良市に移譲。施設とスタッフはそのままに、市立奈良病院として再スタートした。市立でありながら運営は公益社団法人が担う「公設民営」方式。経営に必要なスピード感を上げ、市民に満足してもらえる医療サービスの強化に取り組んでいる。
医師不足などで医療崩壊の危機を迎えていた東近江市。打開策として「滋賀県地域医療再生計画」が策定され、病院の再編成が始まった。5年前、その屋台骨として始動したのが東近江総合医療センター。手探りで走り続けたトンネルを抜け、地域の中核病院としてよみがえった。
2014年に運営母体が独立行政法人地域医療機能推進機構に移行し、病院名を京都鞍馬口医療センターに改称。昨年就任した島崎千尋院長は、地域医療を支える病院であると同時に、専門性の高い医療を提供することで病院運営の柱にしたいと考えている。
もともとは国立病院。2003年、経営移譲によって、社会福祉法人聖隷福祉事業団聖隷横浜病院となった。2015年就任の林泰広病院長は、四つの柱を掲げ、経営改革を進めている。
24時間365日、「断らない医療」を実践し、難度の高い症例と年間1万台を超える救急車を受け入れる川崎幸病院。国内1位の大動脈疾患手術件数を持つ「川崎大動脈センター」をつくり上げた山本晋センター長が今年、院長に就任した。