地方独立行政法人京都市立病院機構京都市立病院 森本 泰介 理事長・院長
大学病院を含め、名だたる病院が集中する京都市。この街で130余年にわたって地域医療を支えてきた市立病院は、患者ニーズをくみ取りながらがん医療を拡充してきた。
大学病院を含め、名だたる病院が集中する京都市。この街で130余年にわたって地域医療を支えてきた市立病院は、患者ニーズをくみ取りながらがん医療を拡充してきた。
4月、大阪急性期・総合医療センターの南館として新築した「大阪府市共同 住吉母子医療センター」がオープンした。3月末で閉院した大阪市立住吉市民病院の小児・周産期医療を継承するとともに、さらなる機能の高度化が図られている。
リスクの高い分娩や高度な医療を必要とする乳幼児の疾患―。周産期・小児医療を専門に手掛けてまもなく40年。4月には、川田博昭新病院長が誕生した。少子化が急速に進行する中、新たな病院のあり方を模索する川田病院長を訪ねた。
在院日数短縮、在宅医療強化での再発防止、発達障害のケアに力を入れてきた岡山県精神科医療センターの中島豊爾理事長。4月、精神科の病床または外来を持つ公的病院と新団体を設立し、会長に就いた。そこに込められた願いとは。
120年を超える歴史の中で、広島市の小児医療の要として奮闘してきた広島市立舟入市民病院。病院の新たな方向性を模索している今、柳田実郎病院長が考える「これからの1年」を語ってもらった。
1956年に「県立精神病院養心荘」として開院し、今年で開設62年になります。開設当時は統合失調症など重度の精神疾患の患者は長期入院が当たり前で「治療して退院させる」という考えはほとんど根付いておらず、長期に入院することによって、患者に本来備わってい…