連載:検証コロナ「あの時」《第2回》 福岡記念病院 上野 高史 院長
就任直後にクラスター発生 貫いた「情報公開」の姿勢 ピピピ…
福澤諭吉の著作を読むうち『養生の心得』なる一編にたどり着いた。福澤は故郷の中津を出ると長崎へ遊学し、さらに大阪の緒方洪庵の適塾に寄宿したが、そこで学んだものは医学ではない。
およそ60人の医局員を束ねるのは、5代目の大鳥精司教授。「自主性を重んじる」という方針のもと、個々の関心に応じて技術を高めたり、研究に打ち込んだりできる教室づくりを進めてきた。就任3年目の今、次のステップに進むための準備も着々と進んでいるようだ。
1964年に設立し、長年にわたってがんの診断、治療、予防の質の向上に取り組んできた愛知県がんセンター。併設の研究所では新たに分子遺伝学やシステム解析学といった部門を設置。「ゲノム医療」に関連する領域の強化も進んでいる。木下平総長に今後の展望を聞いた。
「心と脳」という幅広い領域を扱う精神・神経科。疫学的、社会科学的手法による研究で導き出そうとしているのは「豊かな高齢社会」の在り方だ。慶應義塾大学精神・神経科学教室の取り組みを聞いた。