医療法人 緑風会病院 杉本 侃 理事長

「見たことのない症状の患者が次々に運ばれてくる。その度に必ず救命するんだという思いに奮い立ちました」と語る杉本侃理事長。救急医療の概念もない時代に、救急を開始。今の体制を一から作り上げた。

熊本赤十字病院 宮田 昭 副院長/曽篠 恭裕 救援課長

災害発生時、携帯端末を通じて本人の避難を誘導すると同時に、自らが避難したことを家族などに知らせ、避難を促す―。そんな新たな技術を熊本赤十字病院が考案し、特許を取得した。同院は企業と共同で災害時にライフラインが止まっても機能が維持できる水洗トイレの開発にも成功。災害に強い社会づくりに積極的に取り組んでいる。

社会医療法人天陽会 中央病院 厚地 伸彦 院長

父親が理事長を務めている天陽会中央病院に戻ったのが10年前。厚地伸彦院長は、たびたび起こる救急患者の県外搬送に危機感を抱き、専門である循環器領域を中心に、救急対応を強化してきた。その思いは災害対策にも通じている。

大分大学医学部救急医学講座 重光 修 教授

大分と福岡の県境付近で韓国人旅行者が乗ったマイクロバスが事故を起こし8人が重症外傷を負ったことがありました。大分大学、久留米大学、佐賀大学のドクターヘリが現場に駆けつけ各大学病院に分散して搬送。全員が助かり、後日、帰国することができました。